格安スマホ(SIM)の販売員が、実際にSIMを使っていない12の理由

携帯大手3社を揺るがす勢いで急成長中の「格安スマホ(SIM)」。うまく活用すれば月々のスマホ代が半額以下にもなりうる魅力的な次世代スマホです。しかしまだ使っている人は少数派…なぜでしょう?今回は格安スマホ(SIM)のメリット・デメリットについて販売員の友人に聞いたことをご紹介します。

販売員が実際にSIMを使っていない12の理由

もうそろそろiPhoneの契約が切れるため、次どうしようかと考えています。契約更新だと最初の2年のお得なキャンペーンは終わってしまうし、他社に乗り換えるとまた2年しばりが待っているし。そもそも今携帯代に機種代含めて月々8,000円くらいかかっているけど、もっと安くなりそうな気がする。

そう思っていろいろ調べていたら、「格安SIM」というキーワードがよく出てきました。そういえば最近、「SIMフリースマホ」の話題をちらほら耳にします。

そこで、実際に電気屋で携帯を販売している地元の友人にSIMのことを聞いてみたところ、「私はSIMフリースマホ使ってないや」との回答が。「え、そんなに宣伝してるのに?」と思いましたが、そこには様々な理由がありました。

何か決定的な欠陥があるのか…?と不安に思っていましたが、販売員の友人が格安スマホ(SIM)を使っていない理由は、私にとっては全く心配いらないことばかりでした。むしろ12の理由が問題ないのなら、携帯代が今の8,000円代から最大6,000円も安くなる(つまり2,000円ちょい?!)と聞いて、がぜん格安スマホ(SIM)に興味が湧きました! それでは、ひとつひとつの理由について聞いたことをご紹介します。

【理由1】電話を頻繁にかけるから

多くのSIMフリースマホは、30秒で20円の通話料金と割高。1ヶ月に数時間通話するひとにとっては、SIMフリースマホは逆に高くなってしまうのだとか。

「月額いくらか払えば、数分間の通話がし放題」といったサービスはあるものの、電話かけ放題のプランはなかなかなく、長電話する人には合わないようです。

?)LINE通話を使えばいいのでは

LINE通話はWi-Fi環境では通信が途切れることがあったりと不安定なため、長時間話すのには不向きのようです。

!)長電話をしない人、LINE通話で十分な人ならSIMフリーでも問題なし!

【理由2】気に入る端末がないから

SIMフリーの端末は、安いものだとかっこよくない、気にいるものがない、という声多数。
得体の知れない端末じゃヤダ、というひとには満足できないようです。
スタイリッシュな端末の代表iPhoneもSIMフリーはありますが、少々お値段が張りますね。

!)端末にこだわりがないならSIMフリースマホで問題なし!徐々にかっこいい端末が出てきているとの話もあるので、ぜひ一度探してみては?

【理由3】契約分のデータ容量を使い切ると通信速度が遅くなるから

契約しているパケット通信量を超えてしまうこともしばしばあるひとは、要注意。パケット通信量を契約の容量分使いきってしまうと、通信速度が低速になってしまいます。もちろん、データ通信容量の追加も手軽にできますが、格安SIMの場合は100MBで200円から。大手キャリアの場合は500MBで500円程度のため、格安SIMのほうが少々割高です。

!)契約した容量内でじゅうぶん足りるひとは格安SIMで問題なし!

【理由4】今の電話番号を継続して使うために月々お金を払うのがバカらしいから

今の電話番号をそのまま使いたい場合や、新しく電話番号が欲しい場合は、「音声通話つき」のプランを選ぶ必要があります。しかし、音声通話プランありなしでは月々700~800円程度も違います。 それでも十分安いと思うのですが、今の電話番号を使うためだけに700~800円払うのがバカバカしいからSIMにしないでいいや、というひともいるよう。

!)電話番号を使うために月々700~800円払っても、今より安くなるならいいじゃないか!というひとは問題ありません。電話番号変わっても平気!というひとはかなり安くなるのでおすすめ!

【理由5】テザリングができないと不便だから

SIMフリーだとテザリングができない?いえ、それは一部の端末だけの問題です。auのiPhone端末だから、格安SIMを利用することはできてもテザリングはできないのだそう。

!)今持っている端末に格安SIMを差し込んで使う場合は注意が必要だが、テザリング使えないのは一部だけです。新たにSIMフリー端末を買うのなら、テザリングできる端末を選べば問題なし!

【理由6】故障したときに代替機を貸し出ししてもらえないから

スマホが故障してしまったとき、大手キャリアの場合は代替機をすぐ用意してくれますが、格安スマホ(SIM)の場合は代替機を無償で貸し出ししてくれないところが多いため、しばらくスマホなしで過ごさなければなりません。
最近は、代替品を用意してくれるところもあるみたいですが、まだそのようなサービスを用意しているところは少ないため、常にスマホ必須という人は不便です。

!)スマホが数日間なくても大丈夫!そもそも乱暴に扱って壊すこともないよ!というひとは、SIMフリースマホで問題なし!

【理由7】困ったときに対面で相談できないから

大手キャリアなら、店舗があるから困ったときに聞きにいけますが、格安SIMの場合は大手キャリアに比べて取り扱い店舗が少ないので気軽に聞きに行けません。そのためほどんどの場合ネットで調べるか、コールセンターに問い合わせる必要があります。しかも、コールセンターは混み合っていることが多く、なかなか繋がらないことも。

格安スマホを販売している大手家電量販店には窓口があり相談可能なようなので、使い方や困ったときの対応に不安があるひとは、家電量販店で購入したほうが安心かも。

!)ネットで調べるのは慣れているひとや、電話での問い合わせにハードルを感じないひと、近くに格安スマホの店舗があるなら特に問題ありません。

【理由8】SIMフリー端末料金を一括で払うお金を捻出できないから

月々がお得なSIMフリースマホと言えども、端末を買うために最初にある程度の出費が必要です。

大手キャリアならば、機種変割引や乗り換え割引があったりしますが、SIMフリースマホとなるとそうも行きません。分割払いやリボ払いにすることもできますが、金利がかかってもったいないですよね。

!)一度に数万円払える資金があるのなら問題なし!

【理由9】クレジットカードを持っていないから

契約は基本的にクレジットカードのみ。一部口座振替で支払い可能なところもありますが(OCN モバイル ONEなど)、持っていないひとは要注意です。

!)クレジットカードを持っているのなら問題なし!

年会費無料で簡単につくれるクレジットカードをこの機会につくるのもアリですね。

【理由10】初期設定(APN設定)を自分でやるのが面倒だから

SIMフリースマホはSIMカードを挿せばすぐ使えるわけではありません。まずは初期設定(APN設定…インターネット接続設定)が必要です。
大手キャリアで購入した携帯は、初期設定が完了した状態で渡されるのですが、SIMフリースマホの場合はそれを自分でやる必要があるのです。

!)ネットで調べれば初期設定の方法がわかりやすく解説されているので、自分でできる!ってひとは問題なし!

また、MVNO事業者※がセットで販売している格安SIMとSIMフリースマホを選べば、設定された状態ですぐ使えるのでおすすめです。

※MVNO…携帯電話といった無線通信インフラ(ケータイやスマホに電波を送るための基盤のこと)を他社から借り受けてサービスを提供する事業者のこと

【理由11】大手キャリアの通信速度と比べると遅いと聞くから

格安SIMは、「大手キャリアの回線の一部を借りているため通信速度が遅い」という話を聞きますね。

実際、大手キャリアの実効通信速度は30Mbps前後なのに対し、格安SIMは5Mbps前後とおおよそ6分の1とのこと。この差はどのくらいなのでしょうか?
実際利用してみると、格安SIMで動画見たり、ネットサーフィンしても、遅さは感じられない、気にならないという声が多いようです。
ただ、ネット回線が混む昼間は多少速度が遅く感じるため、気になるひとは要注意。

!)多少の通信速度の遅れは気にしないひとなら問題なし!

【理由12】使えない機能があるから

海外メーカーの端末だと、おサイフケータイや防水、赤外線通信といった機能がないものが多いのだそう。国内メーカーのものだとそれらの機能がついているものもあるが、その分端末代が高いようです。

!)特におサイフケータイや防水、赤外線通信が必要ないなら問題なし!

【結論】販売員の友人は、電話も通信量もオーバーしがちだから使っていないだけだった

販売員の友人のように、よく長電話をするひとや通信量がオーバーしがちな人は、格安SIMにしたほうがメリットが出る可能性が高いです。上で挙げた12の理由も、さほど気にすることはないようですね。大手キャリアのような2年縛りもないうえに、今より月々5,000円以上も安くなる可能性もあるというのだからもう乗り換えない理由がない。

さっそく2年契約終わったら、格安スマホ(SIM)に乗り換えようと思います。ただ、今よりどのくらい安くなるのか、端末や格安SIMはどれを選べばいいのかわからないので、まずはこの「かんたん料金シミュレーション」で調べてみると良さそうです。

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