Photoshopの選択範囲や切り抜きはこれが一番簡単で正確!CC 2015.5で進化した選択範囲とマスクの作成
Photoshopで選択範囲やマスクを作成したり、切り抜く時はいろいろな方法が用意されています。しかしCC 2015.5から登場した「選択とマスク」を一度使ってしまうと、ほかのやり方には戻れないくらい簡単で、そして正確に作成することができます。
そんな素晴らしすぎる「選択とマスク」の使い方を紹介します。
ちなみに、下の作業時間は3分です。
写真: ぱくたそ
「選択とマスク」の起動方法
「選択とマスク」を起動するには、いくつかの方法が用意されています。
- メニューの「選択範囲: 選択とマスク」を選択
- 選択ツールを選択時、オプションバーから「選択とマスク...」を選択
- 「レイヤーマスクを追加」し、属性パネルから「選択とマスク...」を選択
- キーボード ショートカット「command+option+R」
- メニューの「選択範囲: 選択とマスク」を選択
- メニューから起動できるので、画像を開いていれば、いつでも「選択とマスク」を起動できます。
- 選択ツールを選択時、オプションバーから「選択とマスク...」を選択
- 選択ツールのオプションバーからも起動できますが、これはあまり使わないと思います。
- 「レイヤーマスクを追加」し、属性パネルから「選択とマスク...」を選択
- レイヤーパネルの下部「マスクを追加」をクリックすると、属性パネルから「選択とマスク...」を選択できます。
- キーボード ショートカット「command+option+R」
- レイヤーパネルで適用するレイヤーを選択し、command + option + R を押すと、「選択とマスク」が起動します。
- 慣れると、この起動方法が簡単です。
選択範囲に欠かせないツール
選択とマスクに特化したツールのみで構成されているので、作業を集中しておこなえるのがいいですね。
適用するレイヤーを選択し、「選択とマスク」を起動してみます。
「選択とマスク」のワークスペース
左にツール、上にツールのオプション、右に属性のパネルで、構成されています。
「選択とマスク」のツール
左のパネルは、標準と同じツールと新しいツールが用意されています。
- クイック選択ツール(W)
- 境界線調整ブラシツール(R)
- ブラシツール(B)
- なげなわツール(L)
- 手のひらツール(H)
- ズームツール(Z)
- ツールのオプション: 追加と削除
- 各ツールには追加と削除のモードがあります。
-
- 追加モードの時にoptionを押すと、選択範囲を削除できる削除モードになります。
- 削除モードの時にshift押すと、選択範囲を追加できる追加モードになります。
- クイック選択ツール(W)
- クイック選択ツールは、Photoshopの標準と同様に動作します。
- 選択時に最初に使うツールで、クリック・ドラッグでおおまかな選択範囲を簡単に作成できます。
- 境界線調整ブラシツール(R)
- クイック選択ツールでおおまかな選択範囲を作成したら、次に境界線を調整します。
- 髪の毛など細かいディテールがある場合でも、正確な境界線を作成できます。
- optionを押しながら使うと、オリジナルの選択範囲を復活させることができます。
- ブラシツール(B)
- 境界線を作成した後は、ブラシツールで細かい調整を行います。
- ブラシツールは塗りのためのブラシではなく、選択範囲を追加・削除するためのツールです。
- なげなわツール(L)
- なげなわツールは選択範囲の境界線をフリーハンドで作成できます。
- option+shiftで、現在の選択範囲との共通範囲を選択できます。
- 直径・硬さの変更
- Photoshopの標準のブラシと同様に、各ツールのサイズ(直径・硬さ)はcontrol+option+ドラッグで、左右が直径、上下が硬さを変更できます。
選択範囲をさらに正確にする
選択範囲をさらに正確にするには、右の属性パネルは欠かせません。
作業の確認ができる表示モード、選択範囲の境界のサイズを微調整できる設定が揃っています。
表示モードの切り替え
上記は、点線、オーバーレイ、白地、白黒の順です。
- 表示モード
- 表示モードは、右の属性のパネルから変更できます。
- 選択範囲を作成中に表示モードを切り替えて、作業を確認することができます。
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- O: オニオンスキン(オニオンスキンスキームとして選択範囲を可視化)
- M: 点線(選択範囲の境界線を点線で可視化)
- V: オーバーレイ(透明なオーバーレイとして選択範囲を可視化)
- A: 黒地(選択範囲を黒の背景上に配置)
- T: 白地(選択範囲を白の背景上に配置)
- K: 白黒(選択範囲を白黒のマスクとして可視化)
- Y: レイヤー上(選択範囲を透明な領域で囲む)
よく使う表示モードを覚えておくのがベストですが、面倒な人は2つ覚えるだけでも大丈夫です。
- X: すべてのビューモードなしで表示
- F: すべてのビューモードを順番に表示
- エッジの検出
- 選択範囲の境界領域のサイズを指定します。シャープにするには半径を小さい値で、ソフトにするには大きい値に設定します。
- 「スマート半径」をチェックすると、境界領域を可変幅に設定できます。
- グローバル調整
- 境界領域を滑らかに・ぼかし・コントラスト・エッジをシフトの各項目で調整できます。
- 出力設定
- 「選択とマスク」のワークスペースでの出力を設定できます。
- 「不要なカラーの除去」をチェックすると、カラーのフリンジを完全に選択された近隣のピクセルのカラーで置き換えます。
- 作成した選択範囲の出力先は、「出力先」のプルダウンから選択できます。
- 左下のくるっとした矢印アイコンはリセットで、ワークスペースを開いたときの状態に戻します。
参考
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Post on:2016年8月2日