韓経:【コラム】就職の時も親に期待する韓国の若者

韓経:【コラム】就職の時も親に期待する韓国の若者

2016年08月01日15時25分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  「就職コンサルティングを受ければ自己紹介書、面接方法、企業分析まで詳しく教えてくれるというが、私のような庶民はコンサルティングの費用もなく、就職できないかもしれない」。

  ある求職者がオンライン就職関連コミュニティーに書き込んだ内容だ。オンラインサイトには就職コンサルティング費用が165万ウォン(約15万円)というコメントもある。

  「子どもを大学に送るには祖父の財力、父の無関心、母の情報力の三拍子がそろわなければいけない」という笑い話がある。苦労して大学に送ったというのに、親の財力が就職の成敗を決めるという話が広まっている。

  就職スペックの語学研修、資格取得などのためには親の後押しが必須だという。これだけではない。親の支援は就職コンサルティングを受けることで完成するという。採用の過程で自己紹介書作成、人格・適性試験、面接などを通過するためにはコンサルティング費用が必要であり、これは親が支援するしかないという若者が多い。

  ある就職ポータルサイトのアンケート調査の結果もこれと似ている。就職の時に親の能力が影響を及ぼすという回答は半分を上回った。ある面では妥当だとも思う。時々、採用不正や人事請託などに接すると、若者が感じる挫折感を実感する。大人の方に問題がある側面は間違いなくある。

  しかしすべてを親のせいにするのは、社会に進入しようとしている若者が持つべき姿勢ではない。周囲を見てみよう。中小企業や大企業、金融機関や公企業など、公開採用する企業で新入社員のうち恵まれた環境の人はどれほどいるだろうか。ほとんどが「庶民」だ。しかしこの人たちには共通点がある。能力があり、それよりも重要な覇気と情熱がある。自己紹介書を他人の助けを受けて書くような求職者はすべて弾かれる。企業はこういう人たちを必要としない。

  最近ようやく大企業入社に成功した人の言葉だ。「以前は正答を覚えて面接を受け、いつも落とされた。今回は数カ月間にわたって準備し、自分だけの答えを研究して成功した。私はまだ就職できていない人に自分で研究することを勧めたい。企業はその能力を見ているようだった」。
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