名古屋発の食文化「なごやめし」が相次いで東京に進出している。名古屋名物の台湾ラーメンの元祖として知られる「味仙(みせん)」(名古屋市)が2日、東京都内で初めて開店する。元祖「あんかけスパゲティ」の店やモーニングサービスが特徴のコーヒーチェーンなど、個性的な味やサービスで新規顧客の獲得を目指す動きが広がっている。
味仙は、辛いスープにひき肉やニラ、トウガラシをのせた「台湾ラーメン」が看板メニューだ。新店舗は東京都千代田区のJR神田駅北口近くにオープンする。同店の担当者は「数十年前から、東京への出店を熱望する顧客の声が多く、需要は十分期待できる」と話す。
「ヨコイ」は、太麺にとろみの付いた濃厚なソースが特徴のあんかけスパゲティの有名店。今年4月、東京に進出し「ヨコイ六本木Juppy店」を開店した。今年6月に株式を上場した「コメダ珈琲店」のコメダも、集客の見込める首都圏での出店を増やす方針。