ネタバレ注意です!!!シン・ゴジラより、あまり多く語られなかったマキ教授の思想を、宮沢賢治の思想と絡めて考察させていただきました。所見での感想のようなものですので、細部の誤りはお許しください。よろしくお願いいたします。
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おそらくこれから二千年もたつたころは
それ相当のちがつた地質学が流用され
相当した証拠もまた次次過去から現出し
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいつぱいの無色な孔雀が居たとおもひ
新進の大学士たちは気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
すてきな化石を発掘したり
あるいは白堊紀砂岩の層面に
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません
すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます
宮沢賢治「春と修羅」より、「序」