シリアでロシア軍ヘリが撃墜 軍幹部ら5人死亡

シリアでロシア軍ヘリが撃墜 軍幹部ら5人死亡
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内戦が続くシリアでアサド政権を支援するロシア軍のヘリコプターが地上から何者かによって撃墜され、ロシア大統領府の報道官は、乗っていた軍の幹部など5人全員が死亡したとの見方を示しました。
ロシア国防省によりますと、シリア北西部のイドリブ県で1日、ロシア軍のミル8型ヘリコプターが、飛行中に地上から何者かによる砲撃を受けて墜落しました。
ヘリコプターには、ロシア軍の幹部と乗員の合わせて5人が乗っていたということで、軍が安否の確認を急いでいますが、ロシア大統領府のペスコフ報道官は撃墜された際の状況から全員が死亡したとの見方を示しました。
地上から撮影されたとみられる映像には、ヘリコプターが上空で炎に包まれたあと墜落する様子や、焼け焦げた機体の一部とロシア人の乗員のものとみられる証明書などが映っています。
ヘリコプターは、シリアの反政府勢力が拠点としている北部最大の都市アレッポに市民のための人道物資を運んだあと、北西部のラタキア郊外にあるロシア軍の空軍基地に戻る途中だったということです。
アレッポでは、ロシア軍が市民を脱出させるためとして避難ルートを設置し、今後アサド政権と連携して反政府勢力に対する大規模な攻勢に出るのでないかとみられていて、緊張が高まっています。