控えめに言って大傑作である。
自分の中のゴジラランキング不動の一位となった。
未だ見ていない人は、見に行く事を強くオススメする。
子供に見せられない残虐シーンは少ないが、内容が理解できるのは中学生ぐらいからだと思われる。
小学生でも早熟な子なら理解できるだろう。
理解できる断片だけを見て、理解できる年齢になってからもう一回見るとかをするとよいと思う。
以下ネタバレ有りで記述するため、未見の人は回れ右で。
自分の中のゴジラランキング不動の一位となった。
未だ見ていない人は、見に行く事を強くオススメする。
子供に見せられない残虐シーンは少ないが、内容が理解できるのは中学生ぐらいからだと思われる。
小学生でも早熟な子なら理解できるだろう。
理解できる断片だけを見て、理解できる年齢になってからもう一回見るとかをするとよいと思う。
以下ネタバレ有りで記述するため、未見の人は回れ右で。
自分はネタバレを気にするほうではないが、この映画は気にしたほうがいいと感じる箇所が多かったのでネタバレ回避のためこの文章の公開はweb上にネタバレが蔓延するのを待ってからとした。
この文章も細かいネタバレを含むので未見の人は回避をお願いします。
一応、強烈なバレ方をしない書き方をえらんだけど、それにはあまり意味が無いので。
■あらすじ
白文字反転。物語の中盤までをざっくりと書いています。
放射性廃棄物を食い、その影響で究極生物となった生物が日本の首都圏に上陸する。
両生類、水生爬虫類、巨大な二足歩行へと異常な速度で単体新化を続けるその生物はゴジラと名付けられ、日本に壊滅的な被害を与える。
ゴジラに対し、米軍影響下の国連軍が核兵器使用決める。日本はそれを受け入れざるを得ない。
総理官邸から、現場指揮官まで、各種のレイヤーで核投下を回避するためにあらゆる策を模索する。
■感想
細かい不満をあげつらえば、そりゃいくらでも出るが。
面白さで、1000点満点なので、もうそんなことはどうでもいい。
■ゴジラに関して
これまで各種のゴジラ映画が作られたが、このシンゴジラは初代ゴジラのルックスをもっとも強く受け継いでいる。(目が魚のような、しかし白目が人間のような。全身がケロイドのような。そして歯がバラバラの方向を向いている。怪奇なる獣、まさに怪獣といったいでたちで、しかも常に怒り狂ったように煮えたぎっている。)
その上でゴジラを究極的な生物として描いており、「なんでただのデカいトカゲが最新軍事力で倒せないのだ」という部分を、丁寧に処理していく。
こういう理由で攻撃が効きません。
その理由の為にゴジラのデザインに手が加えられたり、攻撃方法が刷新されたりしている。ハッタリのために必要なものをデザインが提供している。
通常兵器が効かない、航空兵力が効かない、ゴジラが処理できない多数での攻撃も効かない。
米軍のバンカーバスターは多少効いたが、それがもとで手堅い反撃を受けてしまう。
そんなものが、周囲を破壊しながら都心を縦断していく。
核を使うか、それとも一発逆転の新兵器、新戦略でいくか。
ゴジラとはどういうものか、というのを見事に表現している。積み上げていく。
いままでもこの「どうしてゴジラは通常兵器で倒せないのか」という疑問へのエクスキューズは何度も試みられているが、「なんか硬い、なぜか効かない」以上の説得力をもたらしたのは、エメリッヒの「動き早いし数増えちゃったし」という、ゴジラらしからぬアレとが一番マシという状況だった。それを今回はキッチリ見事に説明した。
「ゴジラが強い」という当たり前を、当たり前のまま処理してしまうのは続編映画ならば当然の有様だが、怪獣映画というのは、怪獣が現れ、驚かれ、それが何者であるかが解析されていく過程こそが面白い。
そこにドラマの多くを割いているし、デザインもそれを体言している。れっきとした怪獣映画である。
エメリッヒゴジラが、ゴジラらしからぬといえば、このシンゴジラのゴジラらしからなさもかなりのものだが、それも含めてゴジラと思わせるだけのものがあり、これだけ冒険しつつちゃんとゴジラに着地したことには拍手を送りたい。
薩摩ドリルゴジラや、スペースゴジラなどもあるのだから、ゴジラ映画を追い続けた身としては、全然許容範囲だ。
そしてこれは人間ドラマにも言えることだが、むしろ、全てのゴジラのなかでもっとも初代ゴジラの構造を強く引継ぎさらに強いメッセージを加えようとしている。
全く違うことをやっているのに、全然ゴジラ。しかも説明がちゃんとできてる。
そして、今の日本に向けた強いメッセージ。素晴らしい。
■人間側に関して
300人越えのキャストは、総理官邸から現場指揮官まで、様々なレイヤーでの物語を勢いで流す力になっている。
人間ドラマに期待できないと思っていた、庵野総監督、樋口監督コンビだったので、これはプラスに働いている。庵野氏の底力はハンパないものであった。
政治レイヤー、官僚レイヤー、現場レイヤー、それぞれにキャラクターを配し、丁寧にそれぞれのパートにヒーロー、ヒロインを置く用意周到さで、関係性を作っていく。
それぞれ全てのレイヤーが国難としてのゴジラにどう対応するかとして、それぞれの思惑で動いてく。
怪獣映画のリアリティを損なう点として、これまでの映画で多くあった欠点に被害の規模に対して関わる人数が少なすぎるというものがあるのだが、シンゴジラでは、きっちり、この規模の被害ならこれぐらいの人数が動く、という表現をしており、見事だ。
しかもそれをドラマに昇華している。
これらは、官僚や自衛隊にきっちりヒアリングして、正しい規模感を表現し、またその会議の様子を役者に聞かせ演技にもリアリティを担保したという。
ところどころ、鮮明過ぎるセリフなどが気になる場面もあったが、おおむねこれまでの怪獣映画とは一線を画すリアリティがる。
もちろん日本政府を描いており、それを日本人が見ているからそう感じるというのもあるだろうが。
このあたりのリアリティの底上げは、平成ガメラ4本がかなり丁寧にやっていたのだが、シンゴジラは個人のドラマをぶっちぎって組織や作戦に重点を置くことで、これまでの怪獣映画の比でないリアリティを獲得している。
そしてそれがちゃんと面白さに結びついている。
むしろ、現在までに描かれた怪獣映画、パニック映画、国難映画のなかで、もっとも無理やりなリアリティを確保した豪腕だと思う。これは惚れる。
さらにその上で荒唐無稽な作戦が次々と発動するなど、物語のギミックとして十分な牽引力とケレン味が含まれている。
そのケレン味を、ちゃんと物語の中のリアリティに押しとどめる役者陣がとてもいい仕事をしている。
日本映画をみてガッカリしないというのは結構稀有なのだが。まるでガッカリせずにすんだ。素晴らしい。
多くの人が、チームの一員としてそれぞれの能力を使って戦う。万能のヒーローもヒロインも居ない。
各レイヤーが、それぞれ最善の仕事をして、事態に対処していく。
リーダーが変わってもすぐ動ける。
ニッポン対ゴジラがキャッチコピーらしいが、まさにそういう、日本人、日本の国、といったものを、総監督の視点から整理して映画用に味付けしたような作りだった。
そりゃ、最終作戦はああなるし、活躍する人たちもこうなる。
国難がテーマのプロジェクトX。
また、日米安保問題という、最終的な戦力を持たない国に取れる選択肢の限られ方。
放射線とどう付き合うか。
この辺が、今撮影される、今公開されるべき、まさに時代に合致した内容になっていて、素晴らしいと思う。
この夏見るべき映画No1。
■ゴジラと核と
ハリウッドゴジラでもチクリと原爆投下をつついていたが、非常に日本人の心情として腑に落ちにくい、まぁアメリカ映画だし、という核の扱いであったが。
今回のシンゴジラの核の扱い、他国との関係性は、かなりの日本人の感覚として理解できるものだと思う。
どこか、核の恐怖の源泉に対して他人事な感じも含めてだ。
これを外人が見たらどう思うかは、結構難しいところだろうがそれを含めて興味がある。
ハリウッドゴジラ(エメリッヒ、ギャレス)のゴジラに対する「これが日本のゴジラです」というアンサーになっているし、核に関しては本当に正統派ゴジラとなっている。
また、本当に凄い事に、海外に見せてもいいよねという出来のとく特撮映画になっている。
テラフォーマーズと進撃の巨人の悪口はそこまでだ。
■映像
CGは十分なクオリティだが、日中の出現が多いため、アラが目立つ。これをもったいないなーと思って見ていたが、絵作りの構成上夜間を効果的に使うための布石だったので、ああ、昼じゃないとだめなんだ;大変な道を選んだなぁ。と。
特に、ゴジラの体表にカメラが寄ったときに違和感が大きい。
そのほか、絵的には全く問題がないが、カメラワークが良すぎてCG臭さが出てしまっている場所などもちょくちょく目立つ。
しかし十分ハリウッド映画と張り合える映像になっている。素晴らしい。日本映画の予算でこれが作れるのかと感心した。
あと自衛隊車両やヘリは非常に丁寧作られているし、破壊表現や破壊後の表現はぐっとくる。スタンディングオベーション。
CGだけで誤魔化さず、マッチムーブ(実写とCG画像)+CGによる破壊+実写による破壊フォロー(CGによるビル破壊に対して内部の破壊を実写で見せるなど)も、最低限は気が使われており、あああ、うんうん、そうそう、みたいな、丁寧なつなぎがあり、安心感がある。
特撮において重要な「瓦」の表現もちゃんと入れてくるあたり、ほんとうに解っている奴が解って作っている映像だ。
素晴らしい。プロフェッショナル感あふれる。
■まとめ
以上。
妥協しないでぶっ放した、とてもいい映画だと思います。拍手。
このあとは本当にどうでもいいことを順番も関係なしに列挙する。
自分は役者には詳しくないのでその前提で。
また、ココからはさらに強いネタバレがあるので要注意。
・しっぽ
序盤、海面からしっぽだけが出てのたうつシーンがあり、それを「しっぽである」と登場人物が認識するシーンがあるのだけど、ゴジラ映画であるという知識が無いと、何か分からないもの、もしくは触手、という印象であった。
なんらかの調整がいる箇所と感じた。
同じような部分で、ゴジラが複数回現れるが、それが同一固体に見えにくいので、これもなんらかのフォローが要ると感じた。
・細かくなぞられた、初代ゴジラ
初代ゴジラとはなんだったのか。をきっちりと把握し租借し、新たな意味を加え。
そして時代に合わせて、まさに今の時代に合致したゴジラを。
コレは本当に見事であり、どれだけ真っ向からゴジラを撮影したんだろうと。
・棒読み早口
特に気にならなかったが、気になる人がおおかったようだ。
えー。あんなもんでしょう。ああいう場の会話って。
一応、官僚などへの取材をもとに作った演技プランだっていうし。
・特撮で重要な.瓦
日本の特撮映像と瓦は切っても切り離せない関係にある。
ミニチュアワークで破壊される瓦は、映画の華であった。石膏を墨汁でといて作った瓦を並べ、丁寧に発破や衝撃で破壊すると、それがバラバラに崩れ散る。これは国産特撮ノウハウのカタマリなのだ。
そしてシンゴジラはほとんどがCG撮影だ。
ちらりと瓦がでるが、しかしそこまでで止めている。これは色々な特撮屋の思いが交錯しているのではないか。
・海に帰るコジラ
ゴジラの活動が寸断しているタイミングが劇中に何度かあるのだが、今どこで何やってるの? という絵的な説明が不足に感じた。1カット海に帰る絵があれば綺麗に分かりやすくなったと思うのだが、何らかの意図があるかもしれない。
・石原さとみ
強烈な、やり過ぎなキャラクター造形であり、ギャグになっちゃう、なっちゃった、というギリギリさである。個人的にはここまでやらなくていいんじゃないのと感じているが、そこをやっちゃうのがメジャーな物語を作り続けてきたプロの仕事ということだろう。
石原さとみ自体は、進撃の巨人のメガネとか、マンガっぽいキャラをむりやり現実に縛り付ける力のある人なのだと思う。
この人のキチガイっぽさがなければ、後半の荒唐無稽作戦に橋渡しが出来なかったとも思える。
序盤の丁寧さと中盤のキチガイにだまされて、後半のむちゃくちゃ作戦が、わりとまともな作戦に見えるのだから、見事なバランス感覚だ。
・市川実日子
現場のヒロインとして、キリキリの研究畑のノリを醸し出しつつ画面に華を添える。
総監督とはキューティーハニーつながりか。ほんとうにむっさい画面をむっさいだけで無くしつつ緊迫感を削がない、リアリティを失わない、見事な立ち位置だったと思う。
・長谷川博己
この人も自分はよく知らないので、進撃の巨人のよく分からぬリンゴの人である。
本編の主役を、派手すぎず、しかし華のある見た目と演技でこなし、映画のありがたみを地味に底上げしたなぁと感じた。
しかしだ。
この人が、これほどまでゴジラに入れ込む理由がいまいちわからない。
日本の危機において官僚が入れ込むのはわかる。
しかし、初期からぐいぐい行く理由は特に説明されない。この辺が無いのが、物語にリアリティを出しているといえば出しているのだが。物語の牽引力として弱い。
・竹野内豊
よく知らないといって呆れられたのだが。一時期の恋愛ドラマにおいて絶大な人気を誇った人らしい。
素晴らしくいい感じに老けていて、ちょっと顔が左右非対称で、「キレ者の官僚」というのを風貌だけで語っていて、すげぇなと感じた。
この辺の人は、仕事ですよ。思いもありますよ。そのうえで打算もありますよ。というわかりやすい立ち位置だ。
長谷川だけが、ちょっと主人公補正が入っているので、浮いている。(石原さとみほどではない)
・放射線ヒートマップ
ゴジラが熱戦を吐き、その放射線の影響を、あのよく見慣れたモニタリングポストからのヒートマップ画像をリアルタイム更新表示するというカットがある。
強烈なケレン味であり、思いついても色々な感情から使いにくいようなアイデアなのだが。
よく踏み切ったなぁと。
コレに限らず、特撮怪獣映画のアイデアの宝庫だ。
引用先がすぐに分かる、初代ゴジラからはともかく、それ以外からも細かく細かく引っ張っている。すさまじいネタ袋。
こちらも、多分アレからだな、ぐらいは気が付いてもウラを取りきれない。
・初期ゴジラ
ガッカリさせるため、失笑させるためのデザインであり、よくこういう思い切った真似をしたなぁと。
・ゴジラのデザインに投入されたアイデア
4段階の進化、放射線光を吐く際のアゴ表現、背びれからの対空放射線光、複数の生き物が絡み合うような形態。
それぞれが、物語に必要とされたアイデアであり、デザインであり、説得力があり、ゴジラのイメージとは異なるものの、ゴジラに着地する見事なサジ加減であり、もう拍手、拍手。と。
・音楽
シンゴジラは見事に単独だけで十分完結しえる内容であったので。
エヴァンゲがちらつくのが自分にとっては残念だった。
ちらつく必要がないのにちらついた、という意味で。
位福部曲はもうあれを聞いただけでテンションが上がるように遺伝子に刷り込まれている。
あの曲が流れるだけで、たぎってしまう。
・ヤシオリ作戦
ここでヤマタノオロチとはダイコンフィルムも隅に置けない。それはさておき。
正直、ゴジラ凍結後、もうひと波乱が必要だと思った。
経口投与で倒された怪獣というのも珍しくていいが。これまた1滴もこぼさず飲んじゃうのは違和感があった。
映画的な盛り上がりを考えると、最後に一発大きい攻撃は必要よね。それをやら無いというのもこのゴジラの特徴と言える。
ケレン味を演出させればこの総監督は世界一ではないかと思うのだが。あえてそれをやらなかった。
普通アレは、倒れたジェイソンみたいなもので、あそこで終わるほうが不自然だ。
例えば、ゴジラ映画の中ではかなりいい感じにゴジラな、ゴジラvsビオランテ(沢口靖子)では、ゴジラに対抗するため、抗核エネルギーバクテリアを弾に入れた携帯火器を持った自衛隊員がゴジラを射撃している。
これは、絵的な見栄えや、最後の一撃をドラマティックにやるならば必要なヤリクチだと思う。
それもあえてやらなかった。
その思惑は成功しているように見えるが、後一押し欲しかったという気持ちはある。
キャッチコピーはゴジラ対ニッポンであるという。
国難に対するプロジェクトXだ。
日本の強さとしての、優秀な官僚機構、集団戦、電車、特殊建機軍団、個ではない戦い。
そしてトドメを刺す部隊は、ミリタリー色を薄めてある。
ああ、そりゃあ、ドカーンという見せ場を作って、派手にすることは、意図と反するだろう。
・ゴジラ凝固剤
経口摂取で殺された稀なゴジラだが、ニッポン対ゴジラであり、国難プロジェクトXなのだから、日本の誇る建築群、列車群、科学技術群、それで倒すというのは、わかりやすい構造だが。
ものの1滴もこぼさないのはどうなんだろう。制作過程も見せないの。
凝固剤を目視するタイミングがないために、イマイチその実在感が足りない。
あと特殊建設機械群が、他のまだ実用化、実践装備されてない兵器と比べても、あまりにもハイテクで。あの巨体があの速度では動くのは無理がある。
石原さとみのギャグみたいなキャラの後だから、あの列車の活躍の後だから、まぁいいかというギリギリだ。
この付近は映画のキモの部分なので、さすがにもうちょっと何かをしてほしかった。
他があまりにも高いレベルなので気になった。
・自衛隊
その出撃手順や、攻撃手順など、かなりヒアリングをしてから描かれたという。
CGも非常に丁寧で、カメラワークが良過ぎてCG感がある箇所もあるが、おおむね興奮して見れる。
自衛隊が大活躍するという描き方ではないが、 実際に大活躍しているのは確かで、この距離感も非常に上手いと感じた。
・死者
民間人の死者は相当な量だったはずだし、自衛隊の死者もそうだ。
特殊建築車両部隊は、確実に大量の死者を出しているのだが、あえて深く触れなかった。
むしろ最初から過度の感情移入を避けるように演出されている。
物語をさっくりと終えるためには、そうなるよなという感想になるが。
死者が出る、被爆者が出る、という前提で話が進んでいる以上、そこは視聴者の受け取り方次第か。
・エヴァンゲリオン
若い視人の感想で、エヴァンゲリオンまんまだというのを読んだりした。まぁそりゃ通常兵器がまったく効かないゴジラは、エヴァンゲリオンの使徒を想像しちゃって、それまでのゴジラを見てないとそういう感想になっちゃうかもだが。
しかし庵野総監督のかつての監督作品や参加作品を見ると、根底に流れるものが同じというだけで、エヴァンゲで表出したもの、シンゴジラで表出したものそれぞれ類似点はあるよね、原点と根源はどっかにあるんだろうね、という感じではないだろうか。
ダイコンフィルムの帰ってきたウルトラマンとかから、ずっとこの類だし。
エヴァンゲっぽいというより、庵野っぽい、でいいと思われる。
・近所
壊される東京はどれもこれも行った事があったり住んだ事があったりで。
かつて、ガメラ3が渋谷の109を破壊したり、ガメラ4が伊勢付近で猛威を振るったり、最近ウルトラマンがヒカリエを破壊していたが。
やはり見知った地形が壊れるというのは印象が強い。
ちょうど見ている映画館付近が壊されたりするとさすがに楽しい。
・民間人
逃げ惑う、事件の翌日も通勤通学する、避難が難しい、避難所で疲弊する。
そういった部分は描かれるが、民間の強さはあまり描かれない。だから会議室ばかりになっている。
ゴジラ凝固剤の量産には、民間の力が大きいわけなので、あとヤシオリ作戦はJRの力も大きいわけで。この辺は残念ながらいろいろな都合でオミットということか。
素っ頓狂な石原さとみを削ってもその辺は触れてほしかったなと思う。(好みの問題)
・岡本喜八
庵野氏が好きだと言っていた映画監督であり、技巧派でカットをテンポよく刻む作風。
故人のため写真による出演。パトレイバーtheMovieの帆場ポジション。
そして彼のセリフとして、「好きにすればいいさ」 。
そして岡本喜八風の庵野風ゴジラ。(岡本喜八本人は特撮嫌いを公言していたのでほとんど特撮は撮ってない)
これはもう、庵野氏がものすごく真剣に、ほんとうに真剣にゴジラを撮影したのじゃないかと思わせる。
もともと大好きな特撮映画を、大好きな監督の肖像を出演させ、震災後の原子力発電事故後の日本を舞台に、ゴジラを撮影する。
そして、大量の新ネタをぶっこんでいるのも、それこそ真剣勝負だからで、ありものだけでなく、ありったけ全部で勝負したからだろう。
そしてカットを刻みまくる、読まれない前提の字幕芸など、庵野氏がずっとやってきた映像表現をぶっこみまくり(だからこそエヴァっぽいという評価は好まない。エヴァっぽいのではなく庵野氏の固有の技だから、作家が自分の技を使うのは当たり前だ)
これは確かに、本気でまじめに作った映画なのだろう。
手慰みに作られた映画とは、一線を画す。
というのが自分の印象。
ここまで読んだ人は、もう映画を見た人だと思うけども。
万が一見てなかったら、遅くないから見たほうがいいです。
勢いに任せて書いたので、あとでてにをはなどを治す。
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