女子バレー・集大成のリオ五輪 眞鍋監督「チームワークで金メダルに挑戦」

女子バレー・集大成のリオ五輪 眞鍋監督「チームワークで金メダルに挑戦」

  • THE PAGE
  • 更新日:2016/07/31

2度目の五輪は「その集大成」と語る眞鍋政義監督

リオデジャネイロ五輪が8月5日に開幕。バレーボール女子日本代表「火の鳥NIPPON」の戦いは8月6日(日本時間午後9時半)、バレーボール競技の開幕戦となる、韓国との宿敵対決で幕を開ける。ロンドン五輪で28年ぶりに銅メダルを獲得、リオ五輪ではチームワークとディフェンスを重視して選ばれた「ベストな12名で世界一に挑戦」する。全日本女子を率いて8年目、2度目の五輪は「その集大成」と語る眞鍋政義監督にリオ五輪に懸ける思い、選手への期待などを聞いた。

オリンピックは何があるかわからない

No image

[写真]「金メダルに挑戦します」と語る眞鍋政義監督

──まずはリオ五輪への意気込みを聞かせてください。

いよいよオリンピックということで緊張感というか……非常に楽しみですね。チームも木村(沙織)の指は少し不安要素で心配ですが(世界最終予選で右手小指を負傷)、チームとしては順調にきています。

一番輝く金メダルのために一致団結をして、みんなで一戦一戦必死に戦いたいと思います。前回(ロンドン五輪)28年ぶりに銅メダルを獲得したことで(皆さんから)メダルを期待していただいておりますし、我々もリオではそれ以上のメダルを獲得することを目標にしていますから、覚悟を持って戦います。選手たちもプレッシャーはあると思いますが、やはりプレッシャーのあるところで勝たないと、メダルは取れないですから。

団結すれば、計り知れない力を発揮できる

No image

[写真]キャプテン木村を中心にチームワークで(写真:田村翔アフロスポーツ)

──「世界一に挑戦」ですね。

そうです。金メダルに挑戦したいと思っています。昨年のワールドカップ、一昨年の世界バレー(世界選手権)でベスト4にも入っていない日本チームですが(ワールドカップ5位、世界バレー7位)、オリンピックは何があるかわからないので。チームスポーツは団結すれば、計り知れない力を発揮できます。前回のロンドン五輪や今回の世界最終予選でそういうことを感じました。

ロンドンは準々決勝の中国戦、すべて2点差で(日本28-26、23-25、25-23、23-25、18-16中国)、なんとか勝ちました。今考えてもあの試合は、歴史に残るような試合でした。

そして世界最終予選のタイ戦では奇跡が起きました(フルセットに持ち込み、第5セット6‐12から大逆転勝利)。そういうものがチームを一つにするというか。目に見えない力というか。火事場のバカ力といったらそうかもわかりませんが、そういったもの、化学反応が勝利をもたらしてくれると思います。一致団結して総合力で戦い抜きたいと思います。

──戦う12人が決まりました。選考で意識されたことは。

日本代表としてオリンピックで世界一に挑戦できる12名。日本代表として日の丸をつけて戦う覚悟のある選手。リオ五輪のために2013年からやってきた日本代表としての総決算、今までやってきたことをすべて出してくれると期待しています。

世界のバレー関係者は、“主要大会でベスト4にも入っていない日本が五輪でメダルなんて……”と思っているでしょうが、選考でも重視した「ディフェンス」「チームワーク」で、常に言っている「ディグ(スパイクレシーブ)、サーブ、サーブレシーブ、失点を少なくする」この4つの世界一が達成できれば、メダルを取れると信じています。日本は身長が高くないので、その中でもディグはよりいっそう頑張らないといけないと考えています。

戦術という部分も化学反応する可能性もあります

No image

[写真]リオ五輪女子バレー日本代表壮行会(写真:アフロスポーツ)

──この4年、いろんな戦術を試してこられました。リオ五輪ではどのように戦われますか。

ロンドン五輪以降、いろんな歴史を振り返っても、特に女子は2つの金メダル、東京では回転レシーブ、モントリオールではひかり攻撃という新しい戦術で世界一をつかみました。男子はミュンヘンで時間差攻撃というのを開発して世界一に。日本が金メダルを獲得したときには必ず新しい戦術がある。

男子バレーも、世界も一緒で、金メダルチームは新しい戦術をずっと開発している。ですからそこをヒントに背の低い日本がリオで勝つためには何かやらないといけない、デメリットをメリットにするためにということで、「MB1(ミドルブロッカーを一人にしてウイングスパイカーを4人に)」とか「ハイブリッド6(ポジションの固定観念をなくし、選手がチームにとって最も効果的なポジションを複数こなす)」などにチャレンジしてきました。

最終的には今の形がベストだろうということで、現在のポジション編成に。チームワークが大きなカギになってきますし、まだ戦術という部分も化学反応する可能性もあります。ある1人の選手が化学反応を起こすかもしれないですし。いろんな仕掛けはしていきます。日本オリジナルの戦略、戦術を準備して臨みたいと思っています

──ポジションとして、また個々の選手に期待していることは。

まず木村(沙織)。ロンドン五輪ではエース、今回のリオ五輪はキャプテンとして挑みます。木村は一番にチーム、二番にチーム、三番目に若い選手のこと……と、自分のことがないくらいチームのことを考えてくれています。ユニフォームの下に1本線が入ると人は成長する。けがのことは心配はありますが、リオ本番では、キャプテン木村として死に物狂いでやってくれると思います。

セッターについては、宮下(遥)は2013年からずっと使っていますし、田代(佳奈美)もWGPで使って安定しています。2人はロンドン(竹下佳江、中道瞳)よりも高さがありますし、宮下はディフェンスもいい、サーブもいい。トスということだけではなくて全体をみると、2人ともに非常にいいところがたくさんあります。

リベロは佐野(優子)という世界有数のリベロが引退し、ここ4年いろんな選手を呼んで試して最終的に佐藤(あり紗)と座安(琴希)。どっちがリベロでどっちがレシーバーかは早い段階で決断しようと思っていますが、ディフェンス重視で「4つの世界一」の目標を考えても、非常に大事な役割です。

復活した荒木(絵里香)。荒木がいてくれることで木村(沙織)が精神的に楽、何でも話せる相手ですから。山口(舞)はチームで一番ミスが少ない選手ですし、セッターも一番信頼してトスを上げられるかなと思っています。また島村(春世)はスピードや機動性があるし、サーブもいい。迫田(さおり)と長岡(望悠)には、ポイントゲッターということで、一番ポイントを取ってくれると期待しています。

パスヒッターは3人(木村沙織、石井優希、鍋谷友理枝)で十分いい感じです。サーブレシーブも安定してきていますし、ディフェンス、サーブについても、五輪でも期待しています。相手ブロックの隊形にもよりますが、パスヒッターもレシーブをしてからバックからの攻撃にも参加していけるように。練習ではやっているので、試合でもどんどん使っていきたいですね。

チーム一丸となってベストを尽くしたい

No image

[写真]ディフェンスもカギ(写真:田村翔アフロスポーツ)

──では、最後に抱負を。

苦しみながら取った五輪の出場権ですから、8月6日、初戦の韓国戦を皮切りに、前回のロンドン五輪以上の成績を取れるようにチーム一丸となってベストを尽くしたいと思います。

予選4位以内に入ることはもちろんですが、より上位で上がって準々決勝でベストを出す。8月21日、私の誕生日に閉会式があります。私は超プラス思考なので、これは何かがあるなと。これが化学反応かなと、個人的には思っています。みなさんの期待に応えられるようチームジャパン、一致団結して戦い抜きます。応援よろしくお願いいたします。

【リオ五輪日本代表メンバー】

【パスヒッター】木村沙織(29/東レ)、石井優希(25/久光製薬)、鍋谷友理枝(22/デンソー)

【ポイントゲッター】迫田さおり(28/東レ)、長岡望悠(25/久光製薬)

【ミドルブロッカー】山口舞(33/岡山)、荒木絵里香(31/トヨタ車体)、島村春世(24/NEC)

【セッター】田代佳奈美(25/東レ)、宮下遥(21/岡山)

【リベロ・レシーバー】佐藤あり紗(27/日立)、座安琴希(26/久光製薬)
(※年齢は2016年7月30日現在、【パスヒッター】とはサーブレシーブをする役割を担うウイングスパイカー、【ポイントゲッター】とはサーブレシーブをせず、点を取る役目のウイングスパイカー)

【リオ五輪の日程】

日本の予選ラウンド
8月6日:日本 × 韓国(午後9時半~)
8月8日:日本 × カメルーン(午後11時35分~)
8月11日:日本 × ブラジル(午前10時35分~)
8月13日:日本 × ロシア(午前8時半~)
8月15日:日本 × アルゼンチン(午前8時半~)
(※6チーム中、上位4チームが準々決勝に)

準々決勝
8月16日:[1]A組1位 × B組4位(午後10時~)
8月17日:[2]A組2位 or A組3位 × B組2位 or B組3位(午前2時~)
8月17日:[3]A組2位 or A組3位 × B組2位 or B組3位(午前6時~)
8月17日:[4]A組4位 × B組1位(午前10時15分~)

準決勝
8月19日:[1]の勝者 × [2]の勝者(午前1時~)
8月19日:[3]の勝者 × [4]の勝者(午前10時15分~)

3位決定戦
8月21日:午前1時~

決勝
8月21日:午前10時15分~

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

サッカー日本代表カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
中田英寿氏、五輪サッカー「全くフォローしてない」
ミス・アース・ジャパンに三重出身の蜂谷晏海さん
手倉森ジャパンに暗雲、金メダル候補ブラジルに完敗
[総体]最悪の春経験した流経大柏が演じる物語“夏の章”、昨夏の雪辱果たして準決勝進出!!
ブラジル戦完敗で“本番モード”にスイッチ...手倉森ジャパンの雰囲気を一変させた危機感の正体
  • このエントリーをはてなブックマークに追加