Nearby tab of ver.1.0.3

Pokémon GO での「近くにいるポケモン」活用法

ポケモンGOの「近くにいるポケモン」のタブを利用して、レアなポケモンをつかまえるやり方を説明します。

注意。GoPro や Genlock や Arduino とは無関係の記事です。うちのスタッフがポケモンGOで遊んでいるときにすばらしいことを発見したのですが、ゲームの裏技的なこともうちのブログではどんどん書いていいことになっています。

はじめに

ポケモンGOの仮想3Dマップで出会うポケモンは、次のいずれかです。

[場合 A] 誘導されたポケモン
2通りの方法でポケモンを誘導できます: 1) ポケストップに誰かがルアーモジュールを挿したあとの30分間、ピンク色の花吹雪が舞っているときに現れるポケモン、
2) ポケモントレーナーのアバターがインセンスのピンク色の芳香に包まれている間に、足元に現れるポケモン。
[場合 B] 周期的ポケモン
その他。

以下では、周期的ポケモンに関することを書きます。なぜ「周期的」ポケモンというかは、次の節でわかります。

現れたポケモンがA、Bどちらの場合なのかは見て簡単に区別できます。ポケモンの足元(飛んでいる場合は真下)に同心円状の波動がありますが、半径が小さくてピンク色なら「場合 A」で、半径が大きくていなら「場合 B」です。

[例] 次のキャプチャー画像で、コラッタ(右、紫色のネズミのポケモン)は「誘導されたポケモン」(場合 A)で、タマタマ(左、人面卵のポケモン)は「周期的ポケモン」(場合 B)です。

periodical

ルアーモジュールやインセンスを使うという攻略法が良く言われますが、それは場合 Aのポケモン(誘導されたポケモン)をつかまえるという、誰でもすぐに実行できる当たり前のハックです。あなたは、場合 Bのポケモンをつかまえるために何もしなくていいのですか?ただ、偶然にポケモンに出会うというのだけで本当に満足しているのですか?

以下では、運に頼らないで、場合 Bのポケモン(周期的ポケモン)とたくさん出会う、体系的で確実な方法をひとつ提案します。

ポケソース

私たちが発見した事実をいくつか挙げます。

[事実 1] 周期的ポケモンは、決まった地点にしか出ない。

直感に反するかもしれませんが、出現するポケモンが(誘導されたポケモンであっても)他の場所から動いて来て、さらに別の場所へ動いて行くことはありません。ポケモンは出現した場所にしばらくの間、滞在し、あなたがボールを投げてつかまえない場合には、その場で消え失せます。

[定義] 周期的ポケモンが出現する地点をポケソースと呼ぶ。

つまり、もし誰もルアーモジュールを使うことが無く、かつ、あなた自身がインセンスを使わない場合、あなたがポケモンに出会うのはポケソースがあなたの観測範囲に入った時だけです。

ポケストップとは異なり、ポケソースは仮想3Dマップ上に表示されません。とはいえ、ポケソースは、ポケストップの近くや、舞い散る葉っぱがある地点の近くにあるという傾向があるかもしれません。

[事実 2] 各ポケソースでは毎時x分に、まだ可視化していないポケモンが出現する。ここで、xはポケソースごとに定まる定数である。

この事実があるので、誘導されたポケモン以外のポケモンを周期的ポケモンと呼ぶことにしたのです。

可視化していないポケモンは、あなたが歩いて行き、あなたのアバターの足元から出たピンクと白の同心円状の波動がポケソースに到達したとき、突然に可視化します。

次の地図は、東京近郊某所のもので、付近にあるすべてのポケソースの位置を示したものです。

pokesources

数字は、出現時刻の毎時x分での定数xです。

[事実 3] ポケモンはポケソースに最小で12分、最大で15分間とどまる。(ポケソースが通常タイプの場合)
注意。ポケソースの中には、そこで出現するポケモンの寿命が最小で27分、最大で30分のものがあります。このようなポケソースを「2重ポケソース」と呼びます(いまのところ、出現するポケモンの寿命が最小42分、最大45分、あるいは、最小57分、最大60分であるようなポケソースは発見されていませんが、この用語を用いれば、それぞれ3重ポケソース、4重ポケソースと呼ぶことができるでしょう)。通常タイプのポケソースは1重ポケソースとみなすことができます。

上掲の地図で、赤丸はポケソース、青丸は2重ポケソースです。

ポケソースの場所を探し回り、ポケモンが出現する時刻を測定し、このように半径200mの範囲の地図を作るのに、実際には4人日かかりました。東京はとてもむし暑かったですが、本当にとても楽しい作業でした。でも、楽しいかどうかは人によると思います。もし自分の使うポケソースの地図を作成して欲しいという方がおられましたら、お気軽にご用命くださいませ。 🙂

近くにいるポケモン

次の事実が今回、私たちがいろいろ試したうちの最大の成果です。

[事実 4] 近くにいるポケモンとしてタブに表示されるのは、200m以内に居るすべての周期的ポケモンである。タブは30秒ごとに更新される。

1重ポケソースの場合、周期的ポケモンは、このタブに毎時x分に現れ、その12分から15分後に消えます(ただし、xは定数)。ポケモンがタブに表示されているうちに、対応するポケソースにあなたが歩いて充分近くまで来ると、仮想3Dマップであなたのアバターとポケモンが遭遇することになります。

[例] いま、朝の8時20分で、あなたは上掲の東京近郊某所の地図の円の中心に位置するダイニングルームで朝食をとっているところだとしましょう。さて、その1分後にあなたは「近くにいるポケモン」の中にミュウツーの灰色の影を見つけました。あなたはどうしますか?

答えを書く必要はなさそうですが、上の地図で、21という数字が書かれた場所にすぐ行ってください。そうすれば実際にミュウツーをつかまえることができます!なぜならば、毎時21分に「近くにいるポケモン」に出現するのはそのポケソースのポケモンだけですし、このタブはとても正確に、200m以内の近所のポケモンをすべて表示しているからです。

以上で、真に革命的な技の解説は終わりですが、注意点を列挙しておきます。

[注意 1] 周期的ポケモンにボールを投げてつかまえると、近くにいるポケモンとして表示されていたものも消えます。

[注意 2] 周期的ポケモンの出現時刻はとても正確ですが、消える時刻に関してはそれほどでもありません。

[注意 3] GPS から受け取った位置情報には、数メートルから稀に数百メートルの誤差があります。この誤差は「近くにいるポケモン」のタブに実際には200m以内にいないポケモンを表示させ得ます。そのときに現れたよけいなポケモンを「近くにいるポケモン」のタブから消去するには、ポケモンGOのアプリケーションを再起動する必要があります。

[注意 4] 「近くにいるポケモン」のタブに9個のポケモンがすでに表示されていると、いっぱいですので、新しく出現した周期的ポケモンは表示されません。

[注意 5] 歩きながら「近くにいるポケモン」のタブに表示される情報を利用することはとても難しいです。すでにタブに表示されているポケモンを、歩いて遠くなったとか時間切れで消えたとかで消去しなければいけないわけですが、そういう作業はポケモンGOのプログラムにしてみれば、とても難しいことなのです。その結果として、消し損なったポケモンがタブにいっぱい残ることになり、「近くにいるポケモン」という機能が損なわれることになるのです。

[注意 6] 「近くにいるポケモン」にポケモンが表示される順番は、完全にランダムです。ただし、タブを閉じた場合に小さく表示されるのは、最上段の3個です。
タブに表示される各ポケモンの足元には、まるで3歩の足跡のような絵が描いてありますが、これは足跡ではなく、ポケソースを象徴する舞い散る葉っぱです。

ではお楽しみください!

UPDATE: ポケモンGO version 1.1.0が2016/07/31に出ました。このアップデートで「近くにいるポケモン」のタブに表示される3歩の足跡のような絵は廃止されました。使い道がなかったのですから当然ですね。