（花山）もう君と雑誌は作れない。
（美子）花山さん…。
今からでも遅くないよ。
とと姉ちゃん謝って！
（鞠子）謝る必要ないわ！こうするしかなかったんだから。
でも…。
広告を巡る対立で花山は会社を辞めてしまい常子たちは自分の手で企画を考える事に
小麦粉を使った新しい料理を提案したら喜ばれるんじゃないかしら。
（常子）よっちゃんすごいわ！じゃあ次号の企画は小麦粉料理で決まりね。
すごいじゃないですか！・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の」・「花束を君に」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「君を讃えるには足りないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の」・「花束を君に」ここでお店なさるんですね。
（照代）そうなのよ。
人通りも多いし立地もいいですね。
（宗吉）広さも２人でやるにはちょうどいいだろう。
はい。
開店準備でお忙しいところ申し訳ないんですけどお力をお貸し頂けません？お力？小麦粉を使った料理洋食で何かありませんか？まあいろいろあるけど…。
何だって俺にそんな事…。
雑誌の企画で家庭でも手軽にできる小麦粉を使った料理を紹介したいんです。
料理の事は料理の専門家にお聞きするのが一番いいと姉が申しておりまして。
雑誌作りに協力して頂けませんか？いいわよ。
ねっ？おう…。
ありがとうございます。
（２人）ありがとうございます。
（水田）常子さん。
はい。
ハンコをお願いできますか。
あ〜認め印でいいですか？ええ。
お願いします。
は〜い。
じゃあ私はお先に。
ご苦労さま。
ご苦労さま。
失礼します。
機嫌が直ってよかった。
今日のところはって感じですけど。
これからは花山さんなしでやっていかなきゃいけないから甘い物でもごちそうしてご機嫌とらないとね。
あっそうですね。
何かおいしそうなものがあったら買ってきておいてもらってもいいですか？分かりました。
鞠ちゃんと相談してよっちゃんの好きそうなものを。
（水田）あ…はい。
お願いします。
心配してたんです常子さんの事。
信頼していた花山さんが辞めてしまって気落ちするのではないかって。
平気そうでよかった。
とと姉はいつもああなんです。
えっ？周りが困っている時ほど自分がどんなにつらくても明るく振る舞って元気づけようとしてくれる。
…というか「してしまう」というか。
だから多分今とてもつらいんだと思います。
回想雑誌のタイトルをこれにしてみませんか。
（花山）あなたの暮し…？社名も「あなたの暮し出版」というのはいかがでしょう。
社長さんがいいなら従うまでだよ。
私たちが目指す豊かな暮らしがここにあるような気がします。
私夫婦みたいって思ってたんです。
えっ？とと姉と花山さんが。
ああ…。
もちろん恋愛感情がある訳ではありませんけど…。
２人は同じものが見えてるというかそんなつながりみたいなものを感じてたんですけどね。
信頼し合っていたからこそ関係が修復できないほどぶつかり合ってしまったのかもしれないですね。
これからどうなっていくんでしょう…。
美子にはあんな事言いましたけど本当は私すごく不安で…。
そんな悲しい顔はやめて下さい。
僕が精いっぱい支えますから。
ありがとうございます水田さん。
頼りにしています。
…といっても無理なさらないで下さいね。
お気持ちはうれしいですけど…。
えっ？どうしました？鞠子さん！はい。
僕と…。
僕とおつきあいして頂けないでしょうか？えっ？お願いします！鞠子さん僕と…。
どうしてこんな時に！僕にもよく分かりません。
盛り上がってしまって。
あっいやあの…私…。
とにかく今は社内がこんな時ですから。
あぁ〜。
何やってんだ…。
変わりませんね。
雑誌自体の売り上げは横ばいのままです。
横ばいですか…。
前の号より落ちてないだけよかったじゃない。
そうですよね！じゃあ…もし広告を載せてなかったら？間違いなく次の号は出せなかったと思われます。
正解だったのよ。
広告載せて。
うん…。
でも花山さんもういらっしゃらないのよ。
雑誌の売り上げはこのまま維持できるのかしら。
それは…。
・はいあなたの暮し出版です。
ああお世話になっております。
はい少々お待ち下さい。
社長お電話です。
あ…はい。
お電話かわりました。
はい。
おかげさまで広告の評判もよく入学の申し込みも増えました。
それはよかったです。
で父と話をした結果次号は裏表紙の裏表２面でお願いしたいと思います。
広告費は２倍お支払いしますから。
２倍？よろしいんですか？まあそれくらいは構わん。
そんなに頂けません。
いえ。
こちらとしては末永くおつきあいができればよいなと。
となると契約の内容に変更が…。
そこはこれまでどおり小橋社長の思うようにやって頂ければ結構です。
そうですか…。
ありがとうございます。
ちょっと待って。
次号も広告載せるの？ん〜悪い話ではないし…。
それじゃ花山さんのおっしゃってたとおりじゃない。
一度広告を取ったらやめられなくなるって。
よっちゃん！おい大丈夫なのか？お前ら。
小麦粉を使った新しい料理考えんだろ？すみません。
今は料理作りに集中しましょう。
はい。
よろしくお願いします。
よしじゃあ始めるか。
（一同）はい。
おい照代始めるぞ。
照代。
あっごめんなさい。
んだよ…まだゆうべの事引きずってんのか？ゆうべの事って？ああいや…。
ゆうべこの人と言い合いになっちゃって。
言い合い？今更なんだけど分からなくなっちゃってね。
ここでお店を開いていいのか。
その事は何度も話してきたろう？このまま仕出し屋森田屋の看板を潰してしまっていいのかどうか…。
私たちが今やるべき事はお母さんが一生懸命守ってきた森田屋をまた始める事なんじゃないかしらって。
いいか？これからは洋食の時代だ。
今にどの家庭でも洋食を食べるようになる。
そっちの方がもうかるに決まってんだ。
でももうかる事だけが大切ではないでしょう？
（宗吉）そんな事言ったってもうからなきゃやっていけねえだろう！あの…。
ああ…悪いな。
みっともねえとこ見せちまって。
出直しましょうか？あっいいの！少し聞いてもらってすっきりしたから。
ごめんなさい。
さあ始めましょうか。
（一同）はい。
お前たちの悩みを解消するようなもんを俺がチャッチャと考えてきてやったぞ。
本当ですか？ああ任しとけ。
まずはな…。
・
（綾）ごめんください。
少々お待ち下さい。
ちょうどいらっしゃいました。
いらっしゃった？
（宗吉）こちらのお嬢さん方は？読者代表としていろいろと意見を参考にさせてもらってるんです。
どんな料理が求められているか知るために試食して頂こうと思ってお越し頂きました。
（綾）よろしくお願い致します。
（一同）お願いします。
（梢）おいしい料理をお願いね。
お任せあれ。
ハハハハハ。
あれ？こちらは確か常子の女学校の…。
はいご無沙汰しております。
その節は本当にありがとうございました。
あら〜。
すっかり大人になって！
（宗吉）ああ。
お仲間もきれいな方ばかりで…。
ハハハハ！こりゃ気合いが入っちゃうな。
ハハハハハ…。
本当ですね。
ああ。
さて…作り始めるとしようかな。
どきたまえ編集者たち。
皆さんでは中に。
（一同）お邪魔します。
ありがとうございます。
（三枝子）ご苦労さまでございました。
うん。
お仕事の方はいかがでした？出版社を方々回ってみたがなかなかね…。
是非にとおっしゃってた三光出版さんも駄目だったんですか？あああそこはこちらから断ってしまったよ。
編集者をただの駒としか思っていない。
あ…そうですか。
ほら茜。
小麦粉をパンにしてもらってきたぞ。
はい。
（茜）ありがとうございます。
お金の方は大丈夫なんですか？たまにはいいだろう。
金の事だけ気にしていると心まで貧しくなる。
食べなさい。
頂きます。
おいしい？うん！
あなたの暮し出版を辞めてしまっても新しい小麦粉料理について考えてしまう花山でした
生字幕放送でお伝えします2016/08/01(月) 08:00〜08:15
ＮＨＫ総合１・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん（１０３）「常子、ホットケーキをつくる」[解][字][デ]
広告の可否を巡り、たもとを分かった花山（唐沢寿明）と常子（高畑充希）。美子（杉咲花）は誰でもできる小麦粉料理を提案する。そこで宗吉（ピエール瀧）が作った料理は…
詳細情報
番組内容
広告の可否を巡って衝突した花山（唐沢寿明）と常子（高畑充希）。もう君と一緒に雑誌は作らないと花山は会社を去る。花山抜きで開かれた次号の特集会議で、美子（杉咲花）は誰でもできる小麦粉料理を紹介する企画を提案する。しかし、それは花山が発見したネタだった。専門家に助言を求めて、常子たちは宗吉（ピエール瀧）の元を訪れる。宗吉たちも、仕出し屋を復活して伝統を守るか、もうけの見込める洋食屋にするかで悩んでいた
出演者
【出演】高畑充希，相楽樹，杉咲花，ピエール瀧，平岩紙，奥貫薫，佐藤仁美，阿部純子，伊藤淳史，唐沢寿明，【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語（解説）
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