07月31日 19時10分
広島と長崎で原爆が投下されてから8月で71年になるのを前に、名古屋市で犠牲者をしのぶ集いが開かれました。
この集いは、被爆者やその遺族で作る「愛知県原水爆被災者の会」が毎年開いているもので、名古屋市南区の会場には約170人が集まりました。
参加した人たちは、はじめに黙とうをささげた後、1人ずつ献花台に花を供え、犠牲者の死を悼みました。
続いて、名古屋市の高校2年の女子生徒が「私たち若い世代が被爆者の皆さんの思いを引き継いで、核兵器のない世界を実現するために奮闘したい」と平和への誓いのことばを述べました。
被災者の会によりますと、愛知県内には、2100人余りの被爆者がいますが、昨年度も91人が亡くなったということで、高齢化が進むなか、いかに体験を語り継ぐかが課題だということです。
集いに参加し、自身も生後9か月の時に広島で被爆したという名古屋市の金本弘さんは「戦後71年になり、今後、被爆者から直接話を聴ける機会がなくなってしまう。
2度と原爆が投下されないよう被爆者として生きている限り運動を続けたい」と話していました。
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