こんにちは、うさみです。
今回は私の昔の失敗談をまじえて
しんどいなと悩む人へ何かの助けになればいいなという話をします。
ちょっと長くなりますw
もがいていたあの頃
はじまり
今から5年前。23歳の時です。
私はあるレストランで働いていました。
そのお店にはオープニングスタッフとして入社しました。
入社してすぐの研修の時、店長に
「スタッフのリーダーをやってほしい」
と言われました。
正直困りました。
だって私レストランで働いた経験なかったんです。
でも将来自分のお店を持ちたいと思って勉強していました。
店長はその想いを買ってくれたのと、他に適任がいなかったので私に声がかかったのです。
悩みましたが引き受けることにしました。
声をかけてもらえた事、期待してもらっている事は素直にうれしかったのです。
そうして私は未経験でオープニング店舗のリーダーになったのです。
部下はアルバイトスタッフ20名。上司はその店長一人。
色々大丈夫かい、この店(ー_ー)と思いましたw
部下との関係
お店の営業が始まって、覚えなくてはいけない事は山ほどありました。アルバイトスタッフがやる仕事はもちろん、社員しかできない仕事も早急に覚えていかなくてはいけません。
リーダーである私は誰よりも仕事ができなくては示しがつかないのです。皆とスタートは同じなのに、皆よりも早く仕事を覚えて皆に教えていったりフォローしなくてはいけません。
ただでさえ不器用なのに・・・必至で仕事を覚えました。
でも本当に大変だったのは仕事の内容とかではありませんでした。
アルバイトスタッフ20名のうち、半分は高校生や大学生の年下の子たち。
もう半分は主婦の人たちなどの年上の方。
年上でも私にとっては部下です。
主婦の人たちは皆良くしてくれました。オープニングスタッフということで結束が強くなりやすかったのもあります。
でも年上の方の中には「なんであの子がリーダーなの?」って思っていた人もいました。いくら主婦のパートさんでも年上というプライドもあるでしょうし、実際に私よりも仕事ができる人たちもいたんです。
だからすごく気を遣いました。
「皆に嫌われないように」ではなく「皆が楽しく仕事できるように」と。
言葉は悪いですが、うまく持ち上げてやる気を出させて、スタッフ同士で衝突をしないように・・・と。
先走って空回りしてた
もともと私はリーダーができる性格じゃありません。
学生時代に学級委員すらしたことないんです。笑
そんな私が
未経験の職種で、社会人経験0の23歳という若さで、20名のスタッフを率いる立場に立つ。
今客観的に考えても無理だなと思います(^_^;)
『リーダーシップとは何か』
『尊敬できる上司とは』
常に課題として頭にこびりついていました。
関係する本もたくさん読みました。
でもうまくやれなかったんですね。
今ならもう少し上手にできるかな・・・。
当時は適当に力を抜いたり、誰かを頼ったりができなくて。
全部自分でやらなきゃ、私がちゃんとしなきゃって常に気持ちが先走ってました。
仕事帰り泣きながら帰ることもしょっちゅうでした。
心が壊れた日
そんな状態が1年半続いたある日。
日曜日の一番忙しい時間。
急に涙が止まらなくなりました。
今まで積もり積もった感情がぶわっとあふれてきて、泣きだしてしまったんです。
しかも止めようと思っても止まりません。
「もうダメだ、もうダメだ」
頭の中でその言葉がぐるぐるとまわっていました。
結果、泣いて仕事ができない私のせいで皆に迷惑をかけました。
それから2か月後、私は仕事をやめました。
もう心が限界だと気付いたからです。
これ以上続けたら心が死んでしまう、と。
今思うこと
今でもあの日のことを思い出すと泣けてきます。
自分の不甲斐なさと迷惑をかけた申し訳なさとで・・・。
私は逃げたのかもしれません。
でも良かったと思っています。
私は「逃げ」は「負け」でないと思っています。
あの職場で働いたことは後悔してません。
うまくやれなかったことは「今の私だったら・・・」とは思います。
でも学んだ事は山ほどあります。
あの日の出来事があったから、その後の職場でうまくやれてきた事もあるんです。
あの時の事を教訓にして学んだことは
『人を頼ること、甘えること』
『力を抜くこと』です。
あれから私は仕事に対して
「たかだか仕事だし」という姿勢でのぞんでいます。
手を抜くという意味ではありませんが、心の空気を抜く感覚でそう思うようにしています。あまり思いつめずにがんばりすぎないように。
仕事に対する価値観は人それぞれです。
仕事だけじゃなくてプライベートでもなんに関しても。
だからどうしてもがんばらなきゃいけない事もあると思いますが、いっぱいいっぱいになった時は心の空気を抜いてあげてください。
パンパンになった風船の空気をぷしゅーって抜くみたいに(^^)