家族で映画に行こうとすると、意見がバラバラで困ってしまう。
ぼくは「シン・ゴジラ」、一人目は「ファインディング・ドリー」、二人目は「ポケモン」、三人目は「プリキュア(まだやってない)」、妻は「行かない」と言う。
議論は平行線をたどったため、今回はぼくの強権で「ファインディング・ドリー」となった。妻は留守番。
息子は『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』に行くと強硬に主張し、泣きじゃくる。なだめながら映画館へ向かった。「映画館への行き帰りはポケモンGOやり放題だよ!」と言いながら。
クライマックスでドキドキした「ファインディング・ドリー」
前作は、息子を探す親の物語「ファインディング・ニモ」。続編である「ファインディング・ドリー」は、両親を探す子どもの物語。
前作同様、親子の想いを描いた感動の作品に違いないと、確信に近い思いで映画館に向かう。
作品は期待を裏切らない内容だった。見せ場の連続、仲間との出会い、友情、親子の愛情。涙腺が緩くなってきたようだ。
しかし、クライマックスの一番いいところで娘の不規則発言。
終盤の一番いいシーンでの出来事。
「ねぇ、まだ、終わらないのー? まだー?まだー? まだー?」
と、館内に響く声で娘。
「終わったら、おやつ買うからもうちょっと頑張ろうね!」
と、モノで釣るダメな父親。
祈るような思いで、娘の忍耐力(おやつの力)の可能性にかける。ドリーと仲間たちの無事を祈りつつも、いろんな意味でドキドキした。
八代亜紀のインパクトが強すぎる
鑑賞後、一番記憶に残ったシーンを子どもたちと語り合った。「デスティニーがすごかった」「ラッコが可愛かった」という子どもたちの意見。
ぼくは、「海洋生物研究所のアナウンス役の八代亜紀のインパクトが半端なかった」だった。
まず、声が素敵。アナウンスもそれっぽい。「舟歌」からして、海と関わりがあるような気がする。絶妙な人選だと思った。説明中に「八代亜紀です」と主張するのはちょっと違和感を覚えるも、ドリーの記憶の助けになるためには必要だったはず。
エンドロールでの、「アンフォゲッタブル」の歌唱も素敵だった。
もっとも、娘をあやしながらの鑑賞だったので気が気ではなかったが。
親子で「ファインディング・ドリー」を鑑賞し、ドキドキする、まとめ
正直言って、後半のドキドキは半端なかった。感情が爆発する直前の静寂となるシーンで、館内に響く娘の不満の声。
こんなことなら、息子が強硬に主張してた「ポケモン」に行っておけばよかったとも思った。映画館への行き帰りで、ずっと「ポケモンGO」ばっかりやってたのだし。
ぼくとしては「シン・ゴジラ」を観たかった。近いうちに行ってみようと思う。ひとりで。