胃が小さいので量が食べられない。
低燃費なのは低収入には大助かりなのだが、人と食事をするときに残してしまうと不満を言っているようで申し訳ない気持ちになる。店員にまで「何かございましたでしょうか?」と聞かれてしまう。胃拡張して出直してきますごめんなさい、と心の中で何度叫んだことだろうか。
今日はバイキングの日(日本で初めてバイキング(ビュッフェ)形式のレストランを開いた帝国ホテルが制定)だが、そんな訳で今までまったく縁がなかった。しかし、胃力の強い人に「金は私が出すからバイキングに行って目の前でもりもり食べてくれないか」と言いたくなったのが、本作『そうだ、食べ放題いこう。』だ。もちろん、普通に食べるのが好きな人にとっては「食べ放題に行きたーい!」となる。
(『そうだ、食べ放題いこう。』西つるみ (著) 祥伝社 1巻紹介文より引用)
とにかく作者の西先生と、編集のK成氏が、ものすごく食べる。
とあるサンドウィッチ&スイーツビュッフェでサンドウィッチ15種、カレー、パスタ、更にもう一度パン、ケーキ全種、トムヤムクンを食べている(二人が食べているのを画面から読み取ったので、実際にはもっと食べているのかも知れない)。さらに他の編集も加えて3人で寿司に行ったときは2人は20貫以上、K成氏は30貫を食べあげていた(食べるのが好きな男性に今まで一番食べた寿司の量を聞いたら25貫位?と言っていたので多いと判断しました。もし普通だったらすみません…)。
もちろん食べっぷりだけでなく、ためになる情報も満載だ。昨今のグルメマンガブームの弊害だろうか、キャラクターの表情や雰囲気でおいしさをなんとな〜くごまかして表現している雑な食マンガもあったりするのだが(いや雰囲気も大事だけども)、この作品は「どこがどうおいしいのか」という点を細かくレポートしており、読者のグルメ欲をガシガシ煽ってくる。同じショートケーキでも、生地が「ふわふわ」か「しっとり」かで好みが変わってくるのだから、これは大事なことだ。K成氏も西先生も本当に食べるのが好きなんだろう。食べてる様子も、とっても幸せそうで読んでいて楽しい。「いっぱい食べる君が好き」ってやつだ。いいなぁ。
さらに、注文方法や、季節によって変更するメニューなども描かれていて、実際にお店に行かれる方にとっては心強い指針となる。また、食事が本当に好きな方特有の「おいしい料理をもっとおいしく食べるためのプチアレンジ」もあり、お店で同じ事をしてみたくなった。食道楽の人は本当にクリエイティブだ。これ絶対おいしいやつじゃんか…!
2巻ではさらにバージョンアップし、マンガ家の方をゲストに加えてのお話となっている(ためこう、阿弥陀しずく、雁須磨子、ジョージ朝倉、紀伊カンナ、えすとえむ)。先生方の以外な側面が見られ、とってもお得に感じる。
胃弱の私でさえバイキングに行きたくなる作品。
オススメです。
そうだ、食べ放題いこう特設サイト
試し読みと好みにあった食べ放題が出てくるフローチャートなどがあります。
気になる方はぜひこちらをご参照ください。
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