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ゲーオタがスプラトゥーンに転生しました。 作者:藍色の声
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1.さよならとヨロシク

私は何処にでもいるようなふつうの中学生…じゃなくゲーオタ中学生。
両親と、私と同じゲーオタの2つ上の兄が1人いて家族間は良好。
私は身長は低いが顔も頭も悪くなく、そこそこモテてた。
え?じゃあ彼氏いるのかって?いないんだなぁこれが。
理由は簡単。兄がシスコンだからだ。
シスコンなのは少し嫌だけど…ゲームは強くて、根も優しい自慢の兄。
ある時兄がおおはしゃぎで家に帰ってきた。
なんでも、「スプラトゥーン」というゲームの発売日らしい。

(なにやってんだ受験生!)

と思いながらも、私も兄と一緒にスプラトゥーンを始めたのだが…そこから兄は1週間でランク20までいってしまった。
私はその時点でまだランク8で少し悔しかった。
次の日、兄に内緒でゲーオタ友達3人と特訓しに行った。

「兄をびっくりさせてやる!」

と気合いを入れた…けど。

「はぁ!?なにやってんのバリアはってよ!」

「違う!そこは上れないの!」

ダメ出しの集中攻撃、言い返そうかと思ったけど全部本当だから言い返せない。そしてとどめは

「あんたやめた方がいいんじゃないwwwwwww」

恐らく、冗談半分で悪気は無かったとは思うけどそれで私の心は折れてしまった。

(……帰ったらやめるって言おう。)

電車のホームでそう決めた。
だがそれが果たされることはなかった。

ドンッ

「……………え?」

次の瞬間私は突き飛ばされた。よく見れば電車がもう目の前に来ている。
結局何がしたかったんだろうと自分に聞いた。
私は兄に誉められたかったのだろうか?それともゲーム廃人になるなということなのだろうか?いくら聞いても答える者はいない。
兄は私が死んだ後どうなってしまうのだろうか?悲しんでくれるだろうか?後を追わないでくれるのだろうか?
もう電車は接触するかしないかまで来ていた。

(死にたくない!)
私は目を瞑った。

『ならば――――』



―――あれ?

いくら待っても激痛が来ない。どういうことなのだろうか?
死ぬのは痛くないものなのだろうか?だが意識がある……。

「――――!――――!――!」

ん?何か聞こえる……耳は機能しているようだけどよく聞こえない。

「――――!―ま―ました!生まれましたよ!」

ここは病院なのかな?ということは私は死んでない?
でも、死ななかったのはいいけど、外科と産婦人科はこんなに近かったっけ?

確認するために目を開けてみる。すると………

「あ!目を覚ましたようですよ!」

あれ?視界が霞んでよく見えない……というか本当に近いなあ!

少しクレームを言ってやろうと思い起き上がろうとする…が。

―――!?起き上がれない!?

困ったなと思いながら思考を巡らしていると……

「何?起き上がりたいの?でも駄目!代わりに抱っこしてあげる!」

へ?今なんて……

反応をするよりも早くその声の主は私を持ち上げた。

………………は?

そして…………

「おぎゃぁぁぁあぁぁぁ!!」

「よしよし、大丈夫ですよー。」

私は今、混乱している。いや、今ある現実に頭がついていかないのだ。
恐らく私は転生し、赤ちゃんになっている。そしてあやされている。
これだけなら「あぁ生まれ変わったんだな。」と納得できるかもしれない。
だが、どう考えてもおかしい点がある…それは自分の身体の輪郭が人間とは違うのだ。
例えるなら、烏賊のような感じだった。
いやいや、それは流石にないでしょ!と思った………が、視界が鮮明になっていき、私をあやしている女性の顔を見て驚愕する。
どう見ても私が生前ハマっていた、スプラトゥーンというゲームに出てくるガールそのものなのだ。
そして確信した。
私はスプラトゥーンの世界に転生したのだ。
調子こいてかいちゃいました。
すみませんm(_ _)m
続くかもしれないし続かないかもしれない。
叩かれたら終わる。

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