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【東京都知事選】
ジャーナリストの上杉隆氏「選挙では負けたが、政策で勝った」と“勝利宣言”
東京都知事選に出馬したジャーナリストの上杉隆氏(48)は31日午後7時半前、東京都中央区日本橋浜町の選挙事務所に姿を現した。支援者約50人が詰めかけ、テレビの開票速報を固唾をのんで見守ったが、午後8時、小池百合子氏(64)が「女性初の都知事」の座を確実にしたことが決まると、支援者から「あーあ」「早かったな。強かったね」と落胆の声が漏れた。
漆黒のスーツに身を包んだ上杉氏は支援者らを前に「政策論争を徹底的にやることができた。私の政策は財源も担保していた。選挙では負けたが、政策で勝った」と“勝利宣言”し、「小池さんよりも先に…」と、だるまの目に墨を入れた。
選挙戦では「首都直下地震死者、都内養護老人ホーム待機者、都内保育所待機児童をゼロにする」と掲げ、知事給与についても「返上する」と明言。「東京に恩返しをしたい」と訴えたが、届かなかった。
選挙戦最終日は「21人の候補を全部見て。死に票はない。勝った人がみんなの分までやる」と投票を呼びかけていた上杉氏。今回の都知事選は「政党やイデオロギー、大きな組織が決める選挙ではなく、一人一人の都民が政策論争で決める選挙」と意義を強調した。
小池氏ら他候補と、政策を交換したこともあったといい、上杉氏は「東京都のために役立つことができたのではないか」と選挙戦を振り返り、「都政を良くするという旅はまだまだ始まったばかり。まだ40代なので、引き続き力を貸してほしい」と語った。