大気不安定 北海道や群馬県で局地的に猛烈な雨

大気不安定 北海道や群馬県で局地的に猛烈な雨
気温の上昇と湿った空気の影響で広い範囲で大気の状態が不安定になり、北海道や群馬県で局地的に猛烈な雨が降りました。これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は、このあとしばらくは土砂災害に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、31日はほぼ全国的に高気圧に覆われて気温が上がり、日中の最高気温は、大分県日田市で36度9分、岐阜県揖斐川町と福岡県久留米市で36度8分、大阪市と名古屋市で35度3分などと、各地で35度以上の猛暑日となりました。
この気温の上昇と湿った空気の影響で、昼すぎから内陸や山沿いを中心に広い範囲で大気の状態が不安定になり、北海道や群馬県では局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降りました。これまでの雨で地盤が緩んでいる地域があり、このうち、北海道には「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
気象庁は、しばらくの間、土砂災害に警戒するとともに低い土地の浸水や川の増水、それに、落雷、竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。

北海道 上富良野町などで浸水被害

NHKが北海道内の市町村に取材したところ、31日午後9時の時点で、住宅2棟が床上まで水に浸かり、住宅6棟の床下が水につかる被害が出ました。このうち、上富良野町では、清富地区を流れる富良野川の水があふれ、周辺の住宅1棟が床上浸水、2棟が床下が水に浸かったということです。また、剣淵町では、住宅1棟が床上まで水に浸かり、1棟の床下が水に浸かったほか、1世帯3人が地区の自治会館に自主避難しているということです。このほか、士別市や、愛別町、それに、旭川市でそれぞれ住宅1棟が床下まで水に浸かる被害が出たということです。