2016年07月30日

◆ 日本映画は CG をやるな

 シン・ゴジラは評判がいいが、唯一、CG の評価だけは低い。ならば、CG はやらない方がいい。

 ──

 シン・ゴジラは評判がいい。映画館も満員御礼だ。大ヒット確実というところか。
 しかし、唯一、CG の評価だけは低い。前々項でも、次のサイトを紹介した。
  → 『シン・ゴジラ』を劇場で観るべき、たった1つの理由

 他に、はてなブックマークでも、同様に CG の評価が低い。
inoyo55 素晴らしい特撮シーンとゴミみたいなCGシーン
  ──
shinp CGが割とチャチい
( → はてなブックマーク

  twitter も同様だ。




 私も言ったが、現実感たっぷりの CG ではなく、着ぐるみ感たっぷりの CG である。ハリウッド版ゴジラの CG とは雲泥の差だ。

 そこで、次のように提案しよう。
 「日本の CG 技術は、海外に比べて、幼稚園レベルである。追いつけそうにない。だったら、CG はやらない方がいい」


 ──

 こう言うと、すぐに反論が来るはずだ。
 「現代の SF 映画を CG なしで済ませるなんて、時代に逆行している! とんでもない!」
 
 ま、それはごもっとも。だから私も「 CG を使うな」とは言わない。CG を使うのは構わない。ただし、「 CG を自分ではやるな」と言いたい。換言すれば、「自分でなく他人にやらせろ」ということだ。

 ──

 具体的に言えば、海外の CGスタジオ(VFXスタジオ)を使えばいい。その一覧は、下記にある。
  → 世界の超有名VFXスタジオ(CGスタジオ)まとめ!

 ここには、映画会社直営の会社もあるが、外部からの注文を受け付けることが多い。また、映画会社に属さない独立系の会社もある。
 これらの会社に、CG を外注すればいいのだ。そうすれば、世界最高レベルの CG を使うことができる。もちろん、ゴジラでも。

 そもそも、CG の売上げは、世界レベルで非常に巨額になっている。なのに、日本映画では、CG は(アニメ以外では)ほとんど存在しない。シン・ゴジラでは、かなり巨額をかけても、ショボイものしかできなかった。その CG が、日本の CG 業界の売上げの大部分だ。他の映画では、CG はろくに使われていない。
 なお、映画「進撃の巨人」も、主として特撮で撮影された。(着ぐるみみたいなものですね。)CG も使われたが、出来映えは圧倒的にひどかった。
  → CGスタッフの数は350人も!実写「進撃の巨人」の本気度
  → 実写映画『進撃の巨人』に海外からも大ブーイング!

 日本映画は、アニメの水準はとても高いが、CG の水準はとても低い。市場もとても小さい。だったら、無理に CG をやって自己破滅になるよりは、最初から海外の CGスタジオに外注する方がいい。そうすれば、高いレベルの CG を実現できる。

 シン・ゴジラの CG が、ハリウッド版ゴジラ(2014)のレベルの CG だったなら、どれほどワクワクしたことだろう。
 シン・ゴジラの続編は、どうか、そういうふうにして制作してほしいものだ。
 


 【 追記 】
 コストは? もちろん、滅茶苦茶にかかる。だから、対策でしか、やれないね。今回のシン・ゴジラぐらいヒットするなら、金は出るだろう。
 ただ、ハリウッド版ゴジラみたいに、たっぷりと見せ場を出すのは無理だろう。あれはすごく金がかかる。3匹の怪獣の闘いは無理。
 となると、1匹だけ、のっしのっしと歩くぐらいか。あまり時間もかけられない。それでも、ヒットを続ければ、次回作には CG に金を掛ける余裕が出る。
 なお、金を掛けるなら、CG よりは総監督にたっぷりと金を払う方がいいね。そうしないと、続編を作ってくれないぞ。

posted by 管理人 at 21:57| Comment(0) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
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