蹴球探訪
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【スポーツ】[高校野球]東邦、エースで4番の藤嶋で勝った2016年7月31日 紙面から
◇愛知大会 東邦7−2愛工大名電第98回全国高校野球選手権(8月7日から15日間、甲子園)は30日、2代表が決まった。愛知では東邦が4番・藤嶋健人投手(3年)が完投し、7−2で愛工大名電を破って2年ぶり17度目、福岡では九州国際大付が3年連続7度目の出場を果たした。神奈川の準決勝は慶応、横浜が打ち勝った。横浜は今大会通算12本塁打として大会記録を塗り替え、エース藤平尚真投手(3年)は自己最速タイの152キロをマークした。大阪の準決勝は金光大阪、履正社が制した。31日に大阪、神奈川で決勝を行い、49代表が出そろう。 140キロのこん身のストレートで詰まらせた。9回2死、一塁・中西が捕ってベースを踏むと、絶叫する藤嶋の元に東邦ナインが駆けだした。「人生で一番うれしい瞬間だった。ただ、うれしいのひと言です」。最後の夏も藤嶋の夏になった。 愛工大名電は立ち上がりから執拗(しつよう)なバント攻撃を仕掛けてきた。「あそこまでやるとは思わなかったけど、失敗もしてくれた。逆にラッキーだった」と藤嶋は落ち着いて対処した。最大のピンチは6−1の7回無死満塁。森田泰弘監督の「へばってるなら代えるぞ」の声に発奮して8番の代打・向井から140キロ、139キロの直球で2者連続三振。1番・中村も140キロの直球で右飛に打ち取った。 4番・高橋とのプロ注目対決も4打数無安打2奪三振。特に8回の最後の対戦は「公式戦で初めて投げた」というカットボールで見逃し三振。ここでも雄叫びを上げた。 最速146キロ、通算48本塁打の投打で注目を集めるドラフト候補も万全ではなかった。練習中に左手首を痛めた影響もあり、大会を通じて安打はわずか1本。4番ながら打率1割にも届かなかった。その分、甲子園で暴れる。「楽しむのが目標だけど、(プロ側に)注目してもらえたらうれしい」。五輪イヤーの夏、甲子園の視線は藤嶋が独占する。(麻生和男) PR情報
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