隅田川花火大会 警察が警戒を強化

隅田川花火大会 警察が警戒を強化
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ことしの「隅田川花火大会」では、警備が比較的緩やかな「ソフトターゲット」を狙ったテロが世界各地で相次いでいることを受けて、警視庁は不測の事態に備えて、例年以上に会場やその周辺の警戒を強化しています。
今月、フランスで花火の見物客が集まる場所にトラックが突っ込み、80人以上が死亡するなど、警備が比較的緩やかな「ソフトターゲット」を狙ったテロが世界各地で相次いでいることを受けて、警視庁は毎年100万人近くの見物客が訪れる「隅田川花火大会」で、ことしは不測の事態に備えて、例年以上に会場やその周辺の警戒を強化しています。
大会が始まる2時間半ほど前には、警備犬が歩道の植え込みや排水溝などの臭いを嗅いで、爆発物などの不審物がないか調べていました。
また、いわゆる「見せる警備」の一環として、顔の付近に小型のカメラを付けた警察官が会場周辺に立ち警戒に当たっていました。さらに、午後6時から会場周辺で車の通行禁止の規制が始まったことに合わせて、トラックなどの車が入れないよう、80か所以上の道路に大型の警察車両などを止めて封鎖する措置を取りました。
このほかにも、テロなどが起きた際に初動対応に当たる、銃器対策部隊の「ERT=緊急時対応部隊」を花火大会では初めて会場周辺に待機させていて、警視庁は大会が終わるまで警戒に当たるということです。