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【プロ野球】

福留、打った走った2度目サイクル 最年長&初の2球団達成!

2016年7月31日 紙面から

阪神−中日 自身2度目のサイクル安打を達成し花束を掲げる福留=甲子園球場で(佐伯友章撮影)

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◇阪神8−2中日

 中日が3連勝を逃した。先発吉見は5イニング5失点で4敗目。ビシエドのソロ本塁打、大島の3安打も実らなかった。阪神は福留が2回に先制の5号ソロを放つなど、サイクル安打を記録して4安打5打点の活躍。メッセンジャーが7イニング2失点で9勝目を挙げた。

      ◇

 快挙達成に今季最多、4万6803人の観衆の声援が鳴りやまない。阪神・福留が中日時代の2003年以来自身2度目、プロ野球史上では69度目(64人)となるサイクル安打をマークした。39歳3カ月での達成は史上最年長。6回に二塁打を放って完成させ、花束を受け取ると、貫禄たっぷりに掲げてみせた。

 「球場の雰囲気がすごかった。これだけのお客さんの前で、最高」

 2回に右へ先制弾。吉見のスライダーを振り抜き、自身今季初の甲子園での一発をマークした。4回は中前打でチャンスメーク。5回には三塁打で追加点を奪い、一気にあと一歩に迫った。そして6回、2死満塁。「持ってないから多分駄目」と打席へ。本人の思いとは裏腹に打球は左翼の頭を越えた。「何かのご褒美。たまにはあるんだな」。20日に中日の大島が達成したばかりのサイクル。阪神では2003年に桧山進次郎がマークして以来となる。

 プロではルーティンを大事にする選手も多いが、百戦錬磨の39歳はあえて決めない。「そのときに必要なこと、継続してやらないといけないことを自分の中でしっかり分けてやるだけ」と、スタイルを確立。自信を持って貫いて歩んできた。今季は左脚を痛めて戦線離脱した時期もあったが、6月に日米通算2000安打。片岡打撃コーチが「動けているときの方が、けがをしやすい」といい意味での心配をするほど衰えを知らない。

 チームは快勝し、ここ6試合で5勝目。「勝つのが大前提。その中での記録はうれしさも倍」と福留は心地よさそうだ。正念場の夏。「超変革」の完成にはベテランの力が、まだまだ必要だ。

 

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