「強い人間に憧れが」 相模原45人殺傷容疑者を知人が語る
神奈川・相模原市で起きた45人殺傷事件。日刊ゲンダイは、事前に複数のナイフや、ハンマーを用意するなどして次々と入所者を襲った植松聖容疑者(26)を幼少期から知る人物で、事件後、神奈川県警から8時間に及ぶ事情聴取を受けたという男性Aさんを直撃した。
Aさんによると、植松容疑者は子どもの頃、猫がいじめられているのを見ると、必死になって止める優しい少年だった。
「サトシの父親は小学校の先生で、まじめな人。道徳に厳しく、命の大切さを説いていました」
地元の小中学校から東京・八王子の私立高の調理科に進学したものの、同級生を殴るなどのトラブルを起こし、相模原市の高校の福祉科に転校した。
「親から『大学は行け』と言われ、彼は教員である父親の影響で帝京大の教育学部に進学しました。ところが、当時はやったクラブに出入りするようになり、悪い仲間とも付き合うようになりました。サトシは“強い人間”に憧れがあって、自分を強くみせようとして入れ墨やクスリなどに手を出すようになった。特に悪くなったのは大学卒業後です。半グレ集団とつるむようになり、まともな友人はどんどん離れていきました」(Aさん)