日本政府が8月中にも10億円を拠出へ
政府は26日、韓国政府が今週中にも設立する元慰安婦を支援する財団に対し、8月中にも約10億円を拠出する方針を固めた。昨年末の慰安婦問題に関する日韓合意に基づき、早期の支援を実現する。複数の政府関係者が明らかにした。
日韓合意では、韓国による財団設立を受け、日本が政府予算から「おおむね10億円」を一括拠出することが決まった。財団設立後に日韓両国で具体的な支援事業を調整し、拠出額を正式決定する。両国の協議次第では、拠出が9月以降に遅れる可能性もある。
政府・与党内には、在韓日本大使館前の慰安婦を象徴する少女像への反発から「少女像移転が拠出の前提」との意見もあった。ただ、財団設立にいち早く協力することで、韓国内での移転に向けた環境整備を後押しするほうが得策と判断した。【景山哲也】