ども! ひっしーです
昨日は土用の丑の日。スーパーは鰻を買いに大勢の人でにぎわってる。
私は1パックを片手に・・・でも買い物カゴには入れようとしなかった。
不思議とためたいがあった。
―――35年前ーーー
私は小学生。小さな田舎町で夏休みを朝からラジオ体操、水遊び、学校の宿題で1日を楽しく過ごしてる。
親父も夏は元気いっぱいになる。仕事で疲れて帰ってきても、川へ鮎を捕りにいく
そんなある日
親父が何やら、釣り道具をひっぱりだしてる・・・「何を釣るの?」
魚釣りが大好きな私は、ワクワク感でいっぱい。
「鰻だよ」
親父はせっせと仕掛けを何本も作ってる。そして出来た仕掛けを持って、夕方の川へ
翌朝、ラジオ体操から家に帰ると、親父が仕掛けていた川から帰ってきた。
「ウナギ、とれたよ。おおっきぞー」笑顔いっぱいの親父の顔を今でも忘れない
「わー、でっかー!」小学生の私はおおはしゃぎ。
そんな中、おふくろが「今日の晩飯はごちそうだね」
夕方、 兄といっしょにうちわであおぎながら、七輪の炭をおこしてる。おふくろはシャカシャカとタレづくり。親父は慣れた手つきで捕ってきたうなぎを捌いてる
家族4人。みんなで夕食の支度。
「七輪はもーいいか?」「うん」準備ができた。
タレにつけこんだウナギは身が厚くて、ときどきジュワーと旨みがででる。何回もタレをつけながらじっくり焼く
うなぎのいい香りに家族みーんな腹ペコの腹はぐーぐーと鳴る。
「焼けたよー」っと焼きあがったウナギは食卓を囲んだ。「いっただきまーす」
食卓を囲ったうな丼は美味い!箸が止まらない
家族4人。みーんな笑顔になる
35年前に味わった美味しさが今でも忘れない極上の美味しさ。手に取った1パックはそっと元の場所に戻し、スーパーをあとにした