六日目 トマトの簡単イタリアンサンドイッチを作ってみた
これまで燦々と照りつけるような太陽の晴天が続いていたが、今日は一転して朝方からシトシトと雨が降っていた。
雨が熱を持ったアスファルトを冷ましてくれたおかげで、驚くほどに涼しくなった。
今日は雨の威力をしみじみと感じた。
窓を開けているととてもいい風が入ってくる。
涼やかな風がとても心地よい。このまま涼しい日か続けばよいと心から願う。
スポンサーリンク
しばらく涼しさを楽しんでいたが、昼を過ぎるころになると、やはり腹は空いてくる。
さあて、今日はどうしたものか。
冷蔵庫を覗いてみると、トマトがひとつコロンと転がっている。
そして、買い置きのハムにチーズと6枚切りのパンもある。
いつもはパンにハムとチーズをはさんで食べておしまいなのだが、今日はトマトがある。
これは、アレを作るしかあるまい。
簡単イタリアンサンドイッチだ。
イタリアンサンドイッチとは言ったが、私は決して料理が得意ではないので、名前ほどたいそうな物は作れない。
きわめて単純なものだ。材料がそこそこあれば作れる。
単に材料がイタリアっぽいなと感じたのでそう呼んでいるだけだ。
その材料もその日の食材の在庫で変わるので、時にはイタリアンですらなくなることもよくある。
作ってみる
今回の材料
6枚スライスパン 2枚
トマト 半分くらい
にんにくチューブ 1センチくらい
塩 ひとつまみ
バジル 3振りくらい
スライスハム 1枚
スライスチーズ 1枚
オープンサンドなら、オリーブオイルをほんのすこし垂らすとおいしい。
では調理。
まず、トマトを薄目にスライスする。別に厚くなっても大丈夫だ。
厚めが好きならば、あえて厚めに切るのもよさそうだ。
私はがんばって7ミリくらいにスライスしてみた。
トマトが冷えていて冷たくておいしそうだ。このまま塩をふって食べてもよさそうに思える。
あとは6枚切りのパンを2枚トースターで3分ほど焼く。パンがホカホカと温まって、うっすらキツネ色になればそれで十分だ。
パンが焼けた
パンが焼きあがったら、冷蔵庫から買い置きのチューブのニンニクを取り出す。
よかった。ついでに乾燥バジルの粉末も発見した。これがしばしば無くなってことも多々ある。
まあ、そのときはそのときでバジルなしで私は作ってしまうのだ。
あった方がいいが、なくてもまあおいしいのではないかなと思う。
ニンニクは人に会う前などは使わない方がいいかもしれないが、入れた方が格段にうまくなる。
あとはオリーブオイルがあれば最高なのだが、残念ながら切らしていた。
しかし、私の腹は空いているので、サンドイッチ作りを強行する。
窓を開けて
今日は暑さがなく台所も涼しい。
ああ、こんな時にガスを使う料理をすればよいのかとも思ったが、もはやサンドイッチはトマトをスライスした時点で80%は完成しているのでやめておこう。
では、ふんわかのパンの上にハムを一枚のっけて、トマトスライスを2枚ずらしてその上に乗せる。
そのトマトの上に、ニンニクチューブから5ミリほどニンニクをしぼりだしたら、スプーンの裏でトマト全体にまんべんなく広げる。
そうしたら、塩をひとつまみとって、トマトの上にパラパラと振りかける。
塩は好みでふらなくてもいいだろう。
私は、塩をふったほうが、トマトがジューシーになるように感じられるのでいつもふることにしている。
バジル登場
お次はバジルだ。
バジルをトマトの上全体に振りかけたら、上からチーズともう一枚のパンをのっけて出来上がりだ。
オリーブオイルがあるならば、チーズを乗せる前に、トマトの上に垂らすと薫りが引き立ってよいだろう。
あとは、できあがったサンドイッチをラップでくるむ。
そのまま皿の上にのせて食べてもよいのだが、トマトの汁がたれて服を汚してしまうことが多々ある私はラップでいつも防御することにしている。
トマトの入ったサンドイッチなどは、いつも汁気で大変なことになる。
なので、前もってトマト入りのサンドイッチは前もって作り置きするよりも、食べる直前につくるのがベストだと思う。
さあ、できあがった。
はたして、作ったといえるのかと言うほどに簡単だ。
ぶっちゃけ、のせただけだともいえる。
まあ、私の料理はいつもこんな感じだ。
たいしたことはできないなりに、それなりにうまいものは食べたいというわがままぶりだ。
おっと、できあがったら時間をおいてはいけない。トマトから水が出てきて台無しになってしまう。
何を飲もうか
さっそく、サンドイッチののった皿をテーブルにはこび、何を飲もうか少しかんがえた。
今日は牛乳にしよう。
グラスに冷蔵庫から出した冷たい牛乳を注いだ。
それをテーブルに持って行き、座った。
よし。食べるぞ!
私はサンドイッチを上から一度軽く押しつけて、気持ち薄く整えてからラップごとつかんで、口に運んだ。
口の中一杯ににトマトのジューシーな味が広がる。
ニンニクと塩とバジルとで、トマトのうまさが倍増している。
そこにハムとチーズの塩気とかおりが合わさり、それを芳ばしいパンがひきたてる。
うまい!うまい…うまいぞ!
本日のミッションは成功だ。
モグモグとパンを口一杯にほおばってモシャモシャとそれを味わう。
少々落ち着こうと冷たい牛乳を一息飲む。
ああ、牛乳も冷えていて実においしい。
パンの耳もトマトの汁気を少し吸っていい味をだす。
このサンドイッチをつくる時は私はいつもパン耳を残したまま、そしてパンを大きいままにしてほおばる。
食べにくさは半端ではないが、食べ応えはこれが一番感じられる。
人に見せて食べるわけでもないのでこれでよかろう。
モグモグ。モシャモシャ。ゴクゴクゴク。
ああ、食べ終わってしまった。
決して少ない量ではないはずなのだが、このサンドイッチはいつも満腹感を感じる前についつい食べ終えてしまう。
どうしてもっとゆっくりと噛みしめて味わってたべなかったのか後悔する。
だが、しかたがない。
少々物足りない腹を抱え、本日の食事を終えることにする。
トマトさんありがとう。
サンドイッチさんごちそうさま。
今日もごちそうさまでした。