「滋賀県ろうあ協会」の会員7人が、兵庫県尼崎市内の飲食店で聴覚障害を理由に来店を拒否されていたことが30日、同協会への取材で分かった。同店は会員らに謝罪したという。
同協会によると、会員は5月9日、尼崎市の飲食店にファクスで予約を申し込んだ。ところが翌日、同店から「手話ができるスタッフがおらず、筆談での対応もできない」「通訳のできる方がおられない場合、予約をお取りすることができない」と返信があり、予約を断られたという。
同協会は兵庫県聴覚障害者協会(神戸市中央区)などを通して同店に直接抗議。店側は「筆談で対応すると制限時間の90分間では食事の提供は難しい。接し方が分からず、失礼にあたると思って断った。申し訳ない」と謝罪したという。