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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(5) / 渡航  

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」シリーズ本編5作目、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(5)』の感想です。

個人的評価は「★★★☆☆ 秀作」。


【あらすじ】

夏休みも終盤に差し掛かったある日、比企谷八幡[ひきがやはちまん]は家族旅行に出かけるという由比ヶ浜結衣[ゆいがはまゆい]から飼い犬を預かることになった。予備校の夏期講習に出たりしながら、ぼっちなりに夏休みを過ごす八幡。家族旅行から帰ってきた由比ヶ浜と花火大会に出かけることになった八幡だが……。


【感想】

シリーズ5巻目。

前巻に引き続いて夏休み編。物語終盤の花火大会のお話までは八幡とサブキャラとの夏休みにおける日常という感じで、大した内容のあるエピソードはありませんでした。しかしその中でも八幡と小町の兄妹で散歩するお話は感慨深かったです。わたし自身は一人っ子なので兄弟モノに弱いという自覚はありますが、この兄妹は特に好きだなと改めて思いました。会話や雰囲気に、一緒に過ごしてきた月日の長さがそこはかとなくにじみ出ていますよね。根っこのところにある信頼関係や息が合っているところがなんとなく感じられて、好きです。

そして肝心の花火大会のお話。由比ヶ浜と一緒に出かけた花火大会で、八幡は雪ノ下の姉の陽乃に会う。一見明るく社交的だけど腹に一物も二物も抱えていそうな陽乃の、黒さのある隠された本音や本心が垣間見れたように思います。この人本当に怖いわ。大人の世界で社交をしていく上で身に着けた、当然持っているべき黒さではあるとは思いますが。

妹の雪乃にかなり含むところがある陽乃との緊張感のある会話や、それまでのサブキャラたちとの会話を通して、そして高校入学直後の例の事故の件もあり、八幡は雪ノ下雪乃という人のことを見つめ直すことに。世の中を許容していくことが大人になっていくことなら、大人びていてもニヒルで斜に構えている八幡はまだ成長途中なんだなと思いました。嘘や欺瞞を嫌う姿はいかにも少年らしく潔癖だなと。

サブレとカマクラの犬猫コンビがなんか好きでした。可愛い。

雪ノ下自身の登場は少なくとも、雪ノ下の人物像を見つめ直す一冊でした。八幡、雪ノ下、由比ヶ浜という三人の関係がどうなっていくのか気になります。ここは由比ヶ浜に期待したいところ。八幡と雪ノ下、表面的な態度だけは変わらなそうだけど、さて。




やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(5)
著者:渡航[わたり・わたる]
イラスト:ぽんかん(8)
レーベル:ガガガ文庫
初版第1刷発行:2012年7月23日
文庫:231ページ

長いようで短い夏休みも、もうすぐ終わり。小町といつもの日々を過ごす八幡の家に、結衣が訪れる。さらには戸塚からの誘い、クラスメイトからの頼み事……。そして花火大会で偶然再会したのは、雪乃の姉・陽乃だった! 群れない、期待しない、押してダメなら諦めろ――。人間関係において間違った悟りの境地に達し、孤高を貫く“ぼっちの達人”八幡のスルースキルをもってしても、見過ごせない、やり過ごせない事実が雪乃、結衣、八幡の3人の関係を少しずつ変えていく。間違い続ける青春模様、ターニングポイントの第五弾!


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