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 八事山興正寺を運営する宗教法人興正寺(名古屋市昭和区)が、コンサルタント会社への業務委託費を支払わず、預金など約14億円を差し押さえられていたことが関係者への取材でわかった。興正寺は「差し押さえは、前住職が罷免(ひめん)された後に作成した公正証書に基づくもので無効」などと民事訴訟で争っている。

 興正寺を巡っては、寺有地の売却で得た金の使途などに絡み、名古屋国税局から約6億6千万円の申告漏れを指摘されている。調査の過程で、寺とコンサル会社との取引関係が明らかになったという。

 関係者によると、寺は前住職時代の2013年8月、コンサル会社と融資に関する業務委託の契約を約17億円で締結。14年4月には、委託費の支払いが滞れば寺の資産を差し押さえできる内容の公正証書を作成していた。

 寺は約1億5千万円を支払った…

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