2016年7月30日02時12分
4月に68歳で急逝した若宮啓文・元朝日新聞主筆を偲(しの)ぶ会が29日、東京都内のホテルで開かれ、菅義偉官房長官や森喜朗元首相、河野洋平元衆院議長、中国の程永華(チョンヨンホワ)駐日大使、韓国の孔魯明(コンノミョン)元外相ら国内外の各界から約500人が出席した。
発起人は福田康夫元首相や渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆、ジェラルド・カーチス米コロンビア大学名誉教授らで、代表してあいさつした朝日新聞の渡辺雅隆社長は「ジャーナリスト、国際交流の担い手として傑出した存在だった。刺激と反発の悪循環を憂慮していたが、国際環境は若宮さんの思いと逆かもしれない。こんな時だからこそ志を引き継ぎ、精進していかなければならない」と述べた。
「お別れの言葉」で、河野氏は「日韓の橋渡しとして、なくてはならない人だった。こんなに知恵のある人はいない。大きな図書館を燃やしてしまったような気がする」と故人を悼み、孔氏は「真の意味でのアジア人だった。ナショナリズムを乗り越え、和解の道を歩むことで平和の海、友好の島となることを望んでいた」と語った。
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