2016-07-31

テレビドラマの中でも「残業長時間労働は素晴らしい」賛歌

ドラマ結構好きで毎クール色々見ている。

今期も何本か見ていて、職業ものドラマが増えてるなぁと思う。


ネット上では日本残業時間労働時間の長さがよく問題になっているけど、

ドラマの中では長時間労働を褒める傾向にあるのが気になる。


「HOPE~期待ゼロ新入社員~」というドラマがある。

プロ囲碁棋士を目指していた男性年齢制限のため夢破れ、コネにより大企業インターン経験するという話。


この男性が命じられた仕事を終わらせるため、自ら会社に泊まりこみ徹夜をするというシーンがあった。

上司は「別に明日にまわしてもいいぞ」と言うが、男性は「いえ、やります」と言って自分意思徹夜する。


やる気の表現としての徹夜だった。

結果的に中々いい仕事をしたと上司は褒める。男性は喜ぶ。


「家売るオンナ」というドラマがある。

住宅販売営業仕事にしている人たちの話。

ある時お客さんの子供を一日面倒見ることになる。

子供との対話を通して、家庭内問題を見通し、その客に合った家を売るという流れだった。


子供の面倒を見るため、上司は1人の部下を電話で呼び出す。

「いますぐ来い」「えー今からっすか?」

恐らくその時点でとっくに定時は過ぎている。

家を売るためだから、と有無を言わさず部下を呼びつける上司

そして部下は客の家で子供の面倒を一晩中見る羽目になる。

(横暴な子供で、部下の男性を馬扱いしていた)

結果として家は売れ、客も部下も満足して話は終わった。


どちらもドラマとしては結構面白い

仕事に真面目に取り組んでいるということもよく分かる。


それにしても長時間労働がこんなにも当たり前のようにまかり通る社会は異常だと思う。

多分このドラマ見てても誰も疑問に思わない。

ぱっと思いついたのがこの2本だっただけで、他にも長時間労働を褒め称える作品は多い。


残業せずに素晴らしい仕事が出来る、素晴らしいドラマが生まれる、ということは出来ないのだろうか?


残業長時間労働が異常だと気付いてほしい。

ドラマを見ている中高生はそれが当たり前だと思わないでほしい。

小さい頃からこういうドラマばかり見ていると知らず知らずの内に

価値観の中に長時間労働=素晴らしいことだと刷り込まれしまう気がする。

それって恐ろしいことじゃないか


そもそもドラマ制作現場ハードワークで異常なスケジュールなのだと思うけど

それだっておかしいし異常。

本人たちは気付いてないかもしれないけど・・・

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    時間管理もできない無能な僕らの等身大の人生を描いてるんだからそこそこリアルで共感呼べるでしょう。 どうせ子どもに定時という概念はないし、先生が居残りだ補修だって言えばそ...

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