神田明美
2016年5月24日14時50分
約3万年前に人類が台湾から沖縄に渡った航海を再現実験する国立科学博物館の研究者らのチームが、沖縄・与那国島での準備を始めた。7月予定の航海に向け、今月17~18日、実験で使う草舟の材料として、与那国島に自生する草のヒメガマを刈った。作業には地元の中学生も加わり、盛り上がりを見せている。
再現実験は与那国島から沖縄・西表島へ向かう75キロで行う。舟自体は7月から製作するが、草を乾燥させるため早めの準備が必要だ。18日までの2日間、東京などからのチームメンバーのほか、ボランティアの地元中学生など計18人が参加したという。
草舟はヒメガマの茎を束ねて、ツル性のトウツルモドキで巻いて縛る。3万年前を再現するため、割れた貝でもヒメガマを刈れることは確認している。だが、今回はカマを使って一気に刈り取った。
チームの代表、国立科学博物館…
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