世の中には『仕事ができる人』として評価され、尊敬を集める人がいる。
そんな人々を観察すると、一言で『仕事ができる人』とはいっても、実は様々なタイプの人がいることがわかる。
そこで今回は、仕事のできる人のタイプを3つに分類し、彼らにどんな特徴があるのかを分析してみた。
ぜひあなたのキャリアプランを考える、ひとつの参考にして頂きたい。
目次
はじめに
ひとりの人間が万事に通じるのは難しい。
得意なこともあれば、苦手なこともあるのが人間だからだ。
したがって、世で活躍している『仕事ができる人』たちも、完全な超人ではないし、それぞれが得手不得手のあるひとりの人間に過ぎない。
しかし彼らは、うまく自分の長所を育てた人間たちでもある。
つまり、仕事ができると思われている人々は、『自分の特性を見極めて必要な勉強をしてきた人々』でもあるということだ。
そんな彼らのタイプには、どんなものがあるのだろうか。
タイプ1、交渉力のある人
交渉力がある人は、人の懐に飛び込んで、有利な条件を取り付けてしまう。
彼らは人心掌握術と自己相対化能力に長けていると言える。
(自己相対化能力=自分の言動を客観的に観る能力)
交渉力があると、その力だけで多くの職場で活躍できる。
逆に言えば、業務遂行能力が必ずしも高くなくてもいい。エクセルが苦手だとか、忘れっぽいなどの欠点があっても、仲間に多くの利益をもたらすことで、その欠点をチャラにできる。
仲間は彼に対して、パソコンなどの使い方を覚えるよりも、受注金額を嵩上げしてきてもらうことを望む。
交渉力を発揮するために必要な能力や知識には以下のようなものがある。
- コミュニケーション能力
- 心理学の知識
- 法律の知識
- 経営に関する知識
タイプ2、創造力のある人
創造力のある人は、現状を踏まえた上で、問題解決に必要なものをゼロから生み出すことができる。
彼らは想像力、思考力、業務遂行能力に長けていると言える。
逆に言えば、高度なコミュニケーション能力や交渉力などがなくても、ありあまる創造性を武器にできる。
仲間は彼に対して、チームの生産性を倍化させる発明を期待したり、新しい製品の開発を期待したりする。
創造力を発揮するために必要な能力や知識には以下のようなものがある。
- 職種ごとの過去事例の知識
- 職種ごとの実務能力
- 幅広い発想力
- 地道な具現化能力
タイプ3、統率力のある人
統率力のある人は、リーダーとしてチームの力を引き出して結果(利益)を出すことができる。
そんな彼らは、責任をとる覚悟とタフネスと集中力を持っていると言える。
ある仕事を成功させる最後の決め手は目標達成に向かう集中力であり、その集中力があるからこそ、チームの信頼を得て、チームの指針となり、仕事に夢と意義を与え続けることができる。
一方で、業務遂行や交渉については、得意な人に助けてもらうことができる。
統率力を発揮するために必要な能力や知識には以下のようなものがある。
- 問題解決能力
- 自己管理能力
- ストレスコントロール力
- チームの管理能力
- 目的に向かう集中力
本質的ではない能力
以下は重要ではあるが、それ単体では本質的とは呼べない能力だ。
大事にはしたいが、必要以上に捕らわれないようにしたい。
職場特有の業務知識
業務知識があると重宝はされるが、仕事ができるとは思われない。
長くやれば知識が身について当然なので、仕事に詳しい先輩を無条件で尊敬するのも考え物だ。
知識だけをひけらかす人は危険だが、知識の身につけ方や学び方を教えてくれる人は大切にしたい。
コミュニケーション能力
大いに業務の助けになるが、コミュニケーション能力だけでは仕事ができるとは思われない。
また、特定のコミュニティに溶け込むような能力のことをコミュニケーション能力と思うのは危険だ。環境や状況が変わったとき、たいして役に立たない。
コミュニケーション能力を身につけることに捕らわれるよりは、自分の本質的な能力を磨いた方がいい。本当の自信が身につけば、誰に対しても自分のペースで対話ができる。
まとめ
今回は、『仕事のできる人は3タイプに分けられる』というテーマで、様々な種類の『できる人』が、どのような特徴を持っているかを分析してみた。
彼らの仕事ぶりや学び方を参考にして、あなたならではの個性を磨けば、その個性はいつか、本当の武器になるだろう。