蔚山市内で先日、「ガスの臭いがする」という通報が相次いだ地域では、通報があった時間帯に亜硫酸ガス(SO2)濃度が通常よりも最大27倍近く高かったことが分かった。亜硫酸ガスは人体に有毒な大気汚染物質だ。
蔚山市保健環境研究院によると、23日昼12時から夜8時まで同市南区也音洞の大気測定網における亜硫酸ガス時間帯別濃度は最低0.034ppm、最高0.053ppmだったという。これより前の同日午前0時から午前11時までの毎時平均亜硫酸ガス濃度は0.002ppmだった。つまり、午前中に比べて午後の亜硫酸ガス濃度は最大26.5倍にまで上昇したということだ。亜硫酸ガス濃度は23日夜9時から下がり、24日午前4時からは1時間0.002-0.003ppmに戻った。
南区夫谷洞で記録された亜硫酸ガス濃度は、22日午前11時から午後1時までの間で毎時0.046ppm程度だった。同日夜8時から23日午前1時までは最低0.042ppm、最高0.067ppmで、也音洞より高かった。
大手石油化学企業が20社以上のある蔚山石油化学工業団地や温山工業団地に近い也音洞・夫谷洞などでは、23日午後1時50分から午後6時40分の間に34件のガス臭・悪臭関連通報があった。22日の通報は7件、24日は3件だった。
蔚山保健環境研究院では「工業団地で発生した亜硫酸ガスが硫化水素(H2S)などほかの悪臭誘発物質と混ざり、いやな臭いを発生させた可能性が高い」と話している。