伝統行事の「ほうろく灸」で健康願う 埼玉 所沢

伝統行事の「ほうろく灸」で健康願う 埼玉 所沢
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頭に乗せた大きな器で、もぐさをたいて健康を願う「ほうろく灸」という伝統行事が埼玉県所沢市で行われました。
ほうろく灸は、1年で最も暑さが厳しくなるとされるこの時期に健康を祈願する伝統行事として知られ、所沢市の法華寺では明治時代から続けられています。
30日は寺の本堂に集まった15人ほどが「ほうろく」という直径30センチほどの素焼きの器を頭に乗せ、その上に置かれたもぐさに火がつけられました。
30日の所沢市は最高気温が30度を超える真夏日となり、参加した人たちのなかには、器から伝わる熱に顔をゆがめる人もいました。そして、数分後におきゅうの火が消えると、住職や副住職が木剣などで参加者たちの頭や肩をさすり、1年間の健康を祈っていました。
60代の女性は「30年以上続けていますが、ことしは特におきゅうの熱が伝わってきたので、とてもいい1年が過ごせそうです」と話していました。