今まで誰かのために生きてきたつもりはなかったが、自分の存在を肯定するには他人の評価が必要だった。
誰かに優れていると評価されると安心した。自分は社会にいて良い存在なのだと実感できた。
しかしそうやって生きているといつも他人の目が声が耳が気になり自分らしさというものになど向き合うことがなかった。
他人の評価というものに勝手に振り回されながら生きて、それを脱するべく自分のために生きるということに意識を傾けてみた。
そこで気づいたのは自分なんて生きる価値がないと否定し続ける己の心であった。
あまりに強烈なそれに自分のやりたい仕事をしてみたり趣味に没頭したり恋人を作ったりしてみたがやはりダメみたいだ。
私はどうしたら自分のために生きられるのだろうか。
他人に依存せず、自分の価値観をもって、この自己否定から逃れられるのだろうか。
自分のためと考えてみたら社会実現も何もかもあまり重要ではなかった
鎖が外されたような思いだ。皆そんなに自分のためになんて生きられるのだろうか、
こんなに孤独なのに