巷の「BABYMETAL論」は、ほぼ間違っている

この3人組は、なぜ世界で成功できたのか

YUI-MOAの振り付けは小柄な少女向けに作られており、あの激しいダンスパフォーマンスを成長後にも続けられるのか?といった具体的な心配事もファンの中にはあるという。

しかし、ライブでのパフォーマンスは、CDや音楽ファイル配信とは異なり、コピーが蔓延しにくいうえ、簡単に真似もできない。

B氏が話していたように「武道館ライブのときに、彼女たちを知っておきたかった」と思っても、もうそのライブに参加はできない。こうした参加型イベントで、強烈な存在感をグローバルで示しているBABYMETALは、今後しばらくは活動と成長をやめることはないだろう。

世界中どこの国でも日本語で歌う

「その日はいつか来るとは覚悟している」という3人だが、C氏は次のように話した。「世界中、どの国のフェスでも彼女たちは日本語で歌い、会場を沸かせている。日本語で会場を盛り上げられるワールドクラスの歌手がほかにいるだろうか? BABYMETALというプロジェクトが終わるときが来たら、SU-METALはトップクラスのバンドからボーカリストとしてのスカウトが来るはずだ」。

先日、米国でAlternative Press Music Awardsの授賞式が開催された。このときBABYMETALは惜しくも受賞を逃したのだが、授賞式イベントではBABYMETALとロブ・ハルフォード(“メタル”というスタイルの元祖を作ったと言われるJudas Priestのボーカリストで“メタルゴッド”の愛称で知られる)が共演。SU-METALと共にメタルの神がヒット曲を歌い、YUI-MOAの2人がミニギターを演奏するパフォーマンスを成功させて話題を呼んだ。

ライブでのパフォーマンスを人気の源泉とする彼女たちの進化には、まだまだ先の物語があるようだ。

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • Facebook-
Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
電子部品の大転換 僕らの「クルマ」論

スマートフォンは電子部品業界躍進の立役者。そのスマホの需要が鈍化し始めた。次の成長源は自動車。京セラ、TDK、アルプス電気、3社の社長が描く自動車シフト戦略を探る。

  • 新刊
  • ランキング