追加緩和も円高 麻生副総理「必要なときには対応」

追加緩和も円高 麻生副総理「必要なときには対応」
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日銀が追加の金融緩和を決めたにもかかわらず、為替市場で円高ドル安が進んだことについて、フランスを訪れている麻生副総理兼財務大臣は、記者団に対し「市場では神経質な動きが見られ、憂慮している。こうした動きが継続しないことが大事であり、必要なときにはしっかりと対応したい」と述べました。
この中で麻生副総理兼財務大臣は、まず日銀の追加の金融緩和について、「海外経済や国際金融市場の不確実性を踏まえ、物価安定目標の達成に向けた取り組みとして歓迎したい」と述べました。
また、日銀の追加の金融緩和にもかかわらず、為替市場で円高が進んだことについて、麻生副総理は「市場では神経質な動きが見られ、憂慮している。こうした動きが継続しないことが大事であり、緊張感を持って、必要なときにはしっかりと対応したい」と述べました。

英EU離脱で仏と意見交換継続へ

一方、麻生副総理は、29日にパリで行われた日仏ハイレベル経済財政対話で、フランスのサパン財務相と会談し、イギリスのEU離脱を巡る交渉について、「イギリスとEUが協調して、今後の交渉の見通しを明確に示していくことが重要だ」という認識を示し、引き続き日仏間で、イギリスのEU離脱に関するさまざまな問題について意見交換を続けていくことで一致しました。