最澄「御誕生会」に日吉大社の神輿渡御へ 大津、1250年記念
比叡山延暦寺を開山した天台宗の宗祖最澄(伝教大師)の生誕1250年を記念して、生誕の地とされる大津市坂本6丁目の生源寺で8月17、18の両日に営まれる「伝教大師御誕生会(え)」に、日吉大社(同市坂本5丁目)の神輿(みこし)1基が渡御する。同大社によると、神輿が誕生会で渡御するのは戦後初めて。
延暦寺の僧侶らでつくる実行委員会が、節目に合わせて同大社に依頼して実現した。最澄は、父の三津首百枝(みつのおびとももえ)が同大社境内山上の奥総社で祈願し、766年に生まれたと伝わる。今回は山王7社のうち筆頭社の西本宮神輿が渡御する。
17日夕方、1250個の堤灯行列に続き、山王祭の担ぎ手「駕輿丁(かよちょう)」が、旧竹林院付近から生源寺まで練り歩く。延暦寺の僧侶らは同日午前中に奥総社で法要し、節目を祝う。実行委の小鴨覚俊教化部長(48)は「自己を大切にするという最澄の思いを考えるきっかけにしてほしい」と話している。
【 2016年07月30日 08時51分 】