恋愛では妥協して付き合うことの是非が時々話題に上がる。そんなに好きじゃない相手と付き合って、果たしてそれは幸せなのかどうか…。判断に迷うことは多くの人が体験しているところだ。
あなたは妥協で付き合うことがアリだと思うだろうか?それともナシだろうか?
今回は「そんなに好きじゃない相手と妥協して付き合うこと」をテーマに、私の体験談も交えながら、妥協で付き合うときの影響やメリットとデメリットについてまとめる。あなたと一緒に「恋愛を妥協する是非」について考えよう。
【体験談】妥協して付き合うとは
「妥協して付き合う」ときに多いのが、まだそんなに好きじゃない状態で付き合おうとする場合だ。このときに相手の女性や男性に対して自分が持っている愛情レベルは様々で、「ほぼ好きだけどすんなり納得できない」状態から、「ほぼキープで遊びの恋愛」まで、好きかどうかだけでは測り切れないところがある。
私もかつて妥協で付き合った彼女がいた。
私が妥協して付き合うことを決めた理由は「告白されたから」という理由が主だったけど、これは「答えを迫られた」だけで、まずは自分の気持ちが大切な恋愛ではある種「理由にならない理由」だろうと振り返る。
当時の気持ちを整理するなら、「誰でも良かったから彼女がほしかった」という気持ちが少なからずあったのだと思う。色々あって、好きだった彼女を振って、私はほかのだれかにやさしさを求め、癒しを求めた。
しかし、これは今となったから、完全なる過去となったから冷静に分析できているだけだ。当時の私は妥協で付き合うことを頭の中で否定していたし、彼女のことを好きになろうとしていた。もっと正確に言えば、妥協を否定したくて、好きになりたかったのだった。
「妥協して付き合う」ことを選択するときとは、ただの遊び感覚で恋人を持つ場合もあるけれど、たくさんのことに悩んで決める場合もあり、時と場合によっては複雑な感情になるものだと認識している。
もちろん、私の経験だけでなく、多くの恋愛を見てきて、そう思うのだ。
妥協で恋人を決めるデメリットとは
妥協して付き合うことに悩むときは、まず自分にどんな影響があるのかを整理するところから始めよう。恋はもっと感情的なものだけど、付き合うべきか付き合わないべきかを考えてしまっているなら、思考を深く進めていく方が納得のいく結論へたどり着ける。
今現在、誰かを想定して「付き合うか悩む」のなら、それによる悪影響を整理すると判断がしやすくなる。メリットの前にデメリットからまとめよう。
妥協して彼女や彼氏と付き合うデメリットとは、次の7点が想定できる。
- オープンで付き合うなら「恋人持ち」として周囲に認知される=他の誰かからのアプローチは減少
- 日々の連絡やデートで時間がなくなる=忙しさアップ
- 相手の容姿に問題があって悩んでいるならブス専認定される恐れがある=周囲の評判ダウン
- そのまま好きになれないなら悩み続ける可能性がある=精神的苦痛が継続する
- 彼女や彼氏への罪悪感が拭えない=恋愛特有の消耗
- 情が移って別れにくくなる=妥協のまま時間が過ぎる可能性
- 妥協だったとは言えないから別れるときに多大なパワーがいる=全てがウソの恋愛リスク
経験談も考慮し、妥協して付き合うことのデメリットを思いつくままに7つ挙げた。あなたが影響を受けると予想される項目はいくつあっただろうか?
メリットも検討してみよう。
妥協して恋人を作るメリット
妥協して付き合うことに悩むときは、検討している状態なのだから、あなたは相手と付き合うことに何かしらのメリットを感じていると思われる。
ここはあなたが思うメリットだけで十分答えを出すのに必要な要件は揃うことになるが、「背中を押してほしい」と思っている人だっているはずで、「メリットが分からない」と漠然としてしまっている人もいると思うので、まとめてみよう。
メリットと同じく7つ挙げる。妥協の恋人を作るかどうかというテーマなので各メリットにあなたへの質問を加えるから考えながら確認してみよう。
- とりあえず付き合っている恋人ができる⇒リア充に憧れる?
- 見た目で妥協するならイケメン彼氏・可愛い彼女をゲット⇒他は目を瞑れる?
- 相手が自分を好きなら「愛される喜び」がある⇒今、誰かから愛されたい?
- 恋愛経験が増える⇒恋愛経験はメリット?それともデメリット?
- 暇が減って、気が合うなら楽しい毎日になるかも⇒今、忙しい?暇?
- 彼氏持ちや彼女持ちの友達と話が合うようになる⇒周りはみんなリア充?
- 寂しい時や嫌なことが会ったとき、話を聞いてもらえる人ができる⇒何でも話せる友達はいる?
あなたの恋愛観やどのような相手に妥協しようとしているのかでメリットもデメリットもある程度変わってくるけれど、挙げた7つの「妥協で付き合うメリット」がどれも魅力的に見えないなら、デメリットを意識するべきかもしれない。
しかし一方で、私が挙げた以外のメリットを強く感じて前向きに検討するのはアリだ。自分の恋愛事情でも変化するし、恋愛経験なしや恋愛経験ゼロ、付き合った恋人が少ない人なら「恋人を作ってみたい」という理由でもいい。
妥協して付き合うにしても、大好きになって付き合うにしても、それを相手や友達などの周囲の人にあなたがどう言うかは、現実的に自由で、どう表現してもいい。
恋愛は個人的な感情が相当に優先される。嘘を付かれることもある世界で、いくら言葉を聞いても信じられないときは信じられない。複雑な気持ちも絡むから、今回の問題はまず自分の中で答えを出していく必要があるだろう。
確かに完全なる遊びで、付き合うことになる相手へ全てがウソになるなら、抱えることになるかもしれない「罪悪感」は意識するべき。ここら辺も含めて、私の結論へ移っていく。
【結論】妥協して付き合うってアリ?ナシ?
結論として、付き合いたいと思うなら、あなたが誰かと妥協して付き合うのはアリだと思う。ナシだと言い切るには私があなたを知らなすぎる。一般的とまで言わなくても、妥協で付き合う人、時の経過と共に妥協で付き合っているような状態になる人は珍しくない。一般化して答えを出すなら、付き合いたいと思うなら付き合ってもいいということになるだろう。
ただ、私の場合は、これまでの経験を基に、もう妥協して付き合うことはないと思う。
求めた愛や癒しはあったけれど、私の場合は結局辛くなってしまった。
自分の性格を知って、自分の恋愛観と向き合って、私は一人の女の子と妥協で付き合った後はちゃんと好きになってから付き合うようになった。タイミングが合わずに好きになる前に告白されたら、悩んだとしても振ってしまう。単純に機械的にではないけれど、話し合いで解決できる問題でもないから、仕方ないと割り切ることが多かった。
個人的にはある異性とちゃんと恋人として「付き合うか、付き合わないか」は大きいと思っている。自分に与える影響も、相手のことも。
「あなたは私の恋人」だと言うからには、責任が出てくるし、相手を傷つけることに覚悟を決めるべきだ。自分が相手を好きだったら、この責任と覚悟は決まる。それでも一緒にいたいという気持ちがどんな理屈も超えるからだ。
一度本当に悩んで、相手をたくさん傷つけて、私の出した答えは「妥協で付き合うと、自分が傷つく」というとてもエゴの強い答えだった。あなたと私が今一緒に飲んでいるなら話したいことはこの他にたくさんあるけれど、簡単な言葉にした上の表現を補足するだけになるだろう。
私の経験を参考にして答えを出さなくていいと思う。まだ10代や20代の前半くらいまでの人なら「経験してみる」でもいいんじゃないかとも思う。誰かと付き合うかどうかに対して、妥協であっても前向きに検討するなら、本質的にあなたはその人と付き合いたいと思っているんじゃないかな。付き合ってみようかなって。そうも思うから。
私がもう妥協はしないと決めたのは、私が直に経験をしたから。自分はやめた方がいいと思ったから。遊びの恋愛もしたことがあったけれど、相手の本気な気持ちに対して自分の気持ちを隠し、キープや遊びや経験と言った自分の都合を、説明はおろか匂わせもせずに付き合おうとするのは幸せよりも消耗が大きかった。
今回のテーマをアリかナシかを考える人は第三者がどう思うかを気にしているかもしれないけれど、自分がどうなのかを優先して考えることを勧める。愛情を受け取ることはあなたが思っているよりもチカラがいることにすぐ気が付くから。
恋愛はイイトコ取りもできるけれど、難しい。相手が本気だとしたら。
答えを出すべきタイミングではないならもう少し考えてみてもいいし、好きになれないかなって時間を置いてみても何かが変わるかもしれない。
あなたが歩み出す道を私が示すことはできないが、こんな回り道な考え方が、私は自分に取って正しい答えにたどり着く方法だと思っている。どんな結論であれ、今考えたことが少しずつ将来に役立つ。それは間違いないから。
まとめ
今回は恋愛ジャンルの中のよくある悩み、「妥協して付き合うってアリ?ナシ?」という疑問に対してコラムを綴った。「そんなに好きじゃない相手を彼氏や彼女にしていいのか」は時に難しい問題となるが、色々なことを考える内に進む関係の中で納得のいく答えを見つけよう。
一時の気の迷いで進んでしまう恋愛はなかなかいいことがない。幸せいっぱいで楽しいだけの恋愛が無いからだ。どんな気持ちで居ようとも、何かが自分を苦しめる瞬間があるのだと思う。そんな視点も持って考えてみよう。
このコラムがあなたの何かに役立ったら嬉しい。
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