(CNN) 木星表面に見える赤くて丸い模様「大赤斑」はガスが渦巻く巨大な嵐で、少なくとも300年前から存在している。この大赤斑からの熱により、上空の大気の温度が非常に高くなっていることが最新の研究で明らかになった。
木星の大気の温度は火山の溶岩よりも高い約930~1330度。これだけの高温は太陽からの熱だけでは説明がつかないと、ボストン大学宇宙物理学センターのジェームズ・オドノヒュー氏は言う。研究論文は科学誌ネイチャーで発表された。
オドノヒュー氏は声明で、「木星全体の熱の分布を調べ、エネルギーがどこから来るか手がかりを与えてくれるような温度の異常を探した」「高高度で最も温度が高いのは大赤斑のはるか上空だということがすぐに判明した」と述べた。
大赤斑は直径約2万キロ、地球の3倍以上ある巨大な嵐で、6日周期で回転している。
「大赤斑は非常に大きなエネルギー源で、上空の大気を暖めている。だがこれまで、高高度で観測される温度に与える実際の影響を示す証拠は見つかっていなかった」と、論文の共著者であるルーク・ムーア氏は言う。
大赤斑からは大量の運動エネルギーとともに、気流がぶつかることで作り出された音波と大気重力波が放出され、熱を生む原因となっている。研究チームによれば、大赤斑は木星の大気の自然な流れに逆らって反時計回りに回転しているため、恒常的に大気の衝突や乱気流が起きているという。
研究チームは、先ごろ木星の軌道上に入った米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ジュノー」から送られてくる観測結果が、大赤斑や木星の謎の解明を進めるカギになるのではと期待している。
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