東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

南シナ海でロシアと演習へ 中国、孤立回避アピールか

 【北京=秦淳哉】中国国防省は二十八日、中国とロシアの海軍が九月に南シナ海の空海域で合同の軍事演習を実施すると発表した。仲裁裁判所の判断で領有権を否定された中国は、南シナ海で軍事的な動きを強めている。合同演習であらためて判断の受け入れを拒否する姿勢を示すと同時に、ロシアの取り込みで国際的に孤立していないことをアピールする狙いがある。

 中ロの両海軍は毎年合同で軍事演習を行っており、昨年八月には日本海周辺の空海域で九日間行った。今回の演習日程は明らかにされていないが、国防省の楊宇軍報道官は「両軍の慣例的な演習であり、中ロの全面的な戦略関係の強化が狙いだ」と指摘。「両海軍が海上の安全脅威に対抗する能力を増強するもので、第三国を対象としたものではない」と強調した。

 

この記事を印刷する

PR情報