2016年7月29日20時18分
在日中国大使館1等書記官の「スパイ疑惑」を報じた読売新聞の記事で名誉を傷つけられたとして、農林水産副大臣を務めた筒井信隆・元民主党衆院議員が読売新聞東京本社などに5750万円の損害賠償などを求めた訴訟の上告審で、読売側に330万円の支払いを命じた二審判決が確定した。最高裁第一小法廷(桜井龍子裁判長)が28日付の決定で、読売側と筒井氏双方の上告を退けた。
問題になったのは、2012年5~10月に読売新聞に掲載された計15本の記事。農水省の機密文書が漏れたことについて、筒井氏の関与が「濃厚」などと報じた。今年1月の二審・東京高裁判決は、一連の記事のうち4本について、記事が報じた内容を「真実だと信じた相当な理由はない」と指摘し、一審・東京地裁判決に続き、名誉毀損(きそん)に当たると認めた。
最高裁決定について読売グループ本社広報部は「一連の報道の一部を真実と認めなかった判決が確定したのは遺憾です」とする談話を出した。
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朝日新聞社会部
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