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ホモがBL漫画を斬るわよ!

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氷太が選んだ名作漫画達
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オススメ!!『幸せになってみませんか?/腰乃先生』―小さくて、何よりも重いもの―【BL漫画感想】

*感想 オススメ 社会人 ドラマ コメディ -腰乃先生
幸せになってみませんか?

幸せになってみませんか?

 ふざけてないでいいからそれを返せッ――

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こんにちは、氷太よ。

今日は腰乃先生

『幸せになってみませんか?』

を頂いていくわね。

 

俺も幸せになりてえよバカヤロウ。

いつなれんだよコノヤロウ。

 

フォロワーさんが「腰乃先生良いよ・・・」と喘いでいたので、気になってサンプル見てみたのよ。

通話中小指立てて電話している姿に昭和の香りをこれでもかと感じたわ・・・。

軽く眩暈がしたわね。

鬼塚ちひろのようにね。

この曲、全てのBL漫画に合う歌だと思うわ。

もしこの世にある全てのBLがアニメ化されたとしたら全部この曲でいい。 

 

 

まあそんな感じのあくまで「ネタ」的な購入だったのよ、物語がどうとか全然見てなかったし考えてもなかったのよ。

その上絵が全然好みじゃないから必然的に読むのが後回しになってしまったんだけど・・・。

 

今ならこう言えるわ。

後回しにした自分を滅したいと。

ちなみにこの漫画、表題作とは別にもう1つお話が入っているわ。

こっちを先に紹介するわね。

短編

『名前で呼んでください』

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コンビニでアルバイトしている大学生とよく来店する社会人のお話。

初めは大学生の方がアプローチをかけていくんだけど

ここが堪らなく初々しくて面白い!!

ずっと相手の事考えてるんだもの・・・!

ピュアやでえホンマ・・・アタシみt

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ただこの社会人が本性を表して大学生にアタックかけていく所から急激に失速するわ。

人によってはここからが面白いと感じるかもしれない内容ではあるけども、アタシ的にはこの社会人の子がやってる事や主張している事がずっと同じ過ぎてすげー退屈だったわ。

大学生からは充分伝わってくるんだけど、社会人の方からの愛が全然伝わって来ないのが残念。

『幸せになってみませんか?』

あらすじ 

3年付き合った彼女にプロポーズ!
…したら振られました。
黒岩和弘42歳、飲み屋で出会った見知らぬホモと人生初経験ばかり!
即刻忘れるつもりが翌朝会社で再会。
しかも左手小指には酔って渡した婚約指輪が…。
くそっ! 何が何でも回収せねば!

こんな感じね。 

ドタバタコメディみたいなあらすじよね。

まあでもそんな感じかしらねー。

それにすっごくヒューマニズム溢れる恋愛劇が加わっている感じかしら。

ふざけんな最高かよ。

登場人物

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和弘さん(表紙左)×受け

プロポーズに失敗した堅物なオッサン。

酔った勢いで後先考えず婚約指輪をあげた事から悲劇と喜劇が始まる人。

・・・酔っている時、めちゃカワイイよ。

二子川(表紙右)×攻め

オカマ口調になったりそうでなかったりちょっとキャラ設定がブレている子。

失恋した時にたまたま隣に居た和弘に慰められ、婚約指輪を貰う事に。

実は和弘さんは職場の上司だったと後に知る。

・・・ごめんなさい、氷太ナヨナヨした男は好みじゃないの。抱いて(←矛盾

感想 

ぶっちゃけ二子川のメンタルが

果てしなく強ぇ!!

だからこそ成り立っている漫画だなっていう印象だったわね。

しっかしさあ、和弘さんプロポーズ失敗してよかったんじゃないかなあ。

この相手の女性ちょっとだけ出てくるんだけど、多分誰もがこう思うはず。

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なんでこんなに「して貰う」事ばっか考えてんの?

逆にお前何かしてあげたの?

そしてこの人が発言するセリフ

「あなたの中では当然だと思ってる事が他人にとってもそうだとは限らない」

 

ここを読んだ時の氷太の反応。

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とか思ってたんだけど、2人でいる時が描かれていないから結局何とも言えないわね。

和弘さんこそがクレクレ厨だったのかもしんないし・・・。 

 

そして肝心のストーリーは安易に終わるものではなかった。

ラストの部分だからちょっとボカして言うと「指輪」はある意味二子川の手に渡っているとも言えるし手に渡ってない言える。

このラストへの持って行きかたは凄く良かった。

和弘さんの性格的に「あ・・・確かにこうなるわ。」という結末で終わるわ。

ここ、汚物のような心を持っているアタシにとってはとても素晴らしい幕引きだったな・・。

と素直に感動を覚えたわ。

ちょっと・・・誰が汚物よ、誰がベトベトンよ。

・・・もうちょっとカワイイ自信あるわよ。

 

前半部分はかなり指輪を巡るコミカルな展開、中盤部分は押しに押していく二子川と怯えつつも懐いていく和弘さんを、終盤はドラマチックな結末を迎えるかなりの大作と言ってもいいわね。

 

ただ・・・。

「画力」

ここにのみ問題を抱えているかなーと思うわね。

全体的な造形に違和感を感じる部分が多々あったり、表情が伝わりにくかったり・・。

喜怒哀楽は凄く感じるんだけど、やっぱり重要な要素「葛藤」。

ここがどの感情から起因したものなのか、ここを流れからじゃないと恐らく汲み取れないようなレベルかなーとアタシは思ったわ。

下手では決してない・・んだけどお世辞にも上手とも言えないわね。

たぶんラストももっとドラマチックに演出できたはず。

レベルの高い物語を、活かしているというよりも、そのレベルの高さで絵を補っているような感じかなー・・。

発展

ナツメカズキ先生並に

そこまで描くんですね・・ゴクリ。

ってなる。

血管まで描かれてるとか凄い熱が入ってるわね・・・うん。

読んでて顔がちょっと火照ってくる。

まとめ

「絵」さえ苦手ではなければ絶対にオススメできる漫画。

特に物語を重視する人にはうってつけの作品ね。

これは王道でもあり個性もある、色々な要素を含んだバランスの取れた「BL漫画の教科書」的存在よ。

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