年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の高橋則広理事長は29日の記者会見で「政府の経済政策と連動した形で運用を配慮しなくてはいけないと思ったことは一度もない」と語った。2015年度の運用実績の公表時期が遅いとの指摘に対しては、理事長に就任した際には既に日程が決まっていたと説明した。
東芝(6502)や独フォルクスワーゲンに対して企業の不祥事で株価が下落して損害を受けたとして運用委託先を通じて訴訟を提起していることに関しては「今後も何らかの不祥事案件が出た場合、被保険者の利益を回復できるのであれば訴訟することを原則としたい」との考えを示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕