山岸一生
2016年7月29日23時20分
安倍晋三首相は、頸髄(けいずい)を損傷して入院中の谷垣禎一・自民党幹事長を交代させる検討に入った。入院から約半月が経っても復帰のめどが立たず、党の要職を担えない可能性があると判断した。交代時期は、8月3日の内閣改造に合わせる案のほか、当面は細田博之幹事長代行に代役を担わせ、谷垣氏の回復を見極めて判断する案も浮上している。一方、首相は公明党の石井啓一国土交通相を留任させる意向を固めた。
谷垣氏は今月16日、都内でサイクリング中に転倒して負傷し、そのまま入院した。複数の関係者によると、手術をして回復途上にあるものの「とてもすぐに退院できるという状況ではない」(谷垣氏周辺)という。首相は来月3日の内閣改造と党役員人事を前に、けがの程度や意向を確認するため谷垣氏との面会を検討していた。だが、谷垣氏側が体調などを理由に固辞し、面会は見送りになったという。
首相官邸の幹部は「首相と会えないのは、それだけけがが重いということ。続投は無理だ」との見方を示す。首相周辺は「谷垣氏は党務が担えないことに責任を感じている。首相が続投を要請しても、受け入れないだろう」と語る。党内では、後任幹事長として、岸田文雄外相や細田氏の名が取りざたされている。
一方、政権内にはなお、谷垣氏…
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