去年１２月、千葉県君津市で、祖父母を殺害したとして逮捕された当時１７歳の少年について、千葉家庭裁判所は、「発達障害が原因と思われる残虐な行為への執着が大きく影響している」として、専門的な治療を受けられる「第３種少年院」に送る決定をしました。

この事件は、去年１２月、千葉県君津市に住む当時高校２年生の１７歳の少年が「祖父母を殺した」と警察に自首し、６７歳の祖父と６４歳の祖母を殺害した疑いで逮捕されたもので、千葉地方検察庁は、専門家による精神鑑定を行ったうえで千葉家庭裁判所に送りました。
２９日千葉家庭裁判所で開かれた審判で、加藤学裁判長は、「残虐で悪質であり、何ら落ち度のない祖父母を殺害するという少年の意思決定には、強い非難が値する」と指摘しました。
その一方で、「発達障害が原因と思われる残虐な行為への執着が大きく影響しており、少年の抱える問題は大きい。医師をはじめとする専門家のもとで、手厚い指導が必要だ」として、専門的な治療が受けられる「第３種少年院」に送る決定をしました。