札払う早技、最多56校激戦 滋賀・近江神宮「かるた甲子園」
「かるたの甲子園」とも呼ばれる全国高校小倉百人一首かるた選手権大会が23日、大津市神宮町の近江神宮で始まり、初日の団体戦には過去最多の56校が参加した。選手は、耳を澄ませて読まれる上の句に集中。「バン」と音を立て、激しく札を払い飛ばしていた。
全日本かるた協会などの主催。百人一首1番を詠んだ天智天皇を祭る同神宮で1979年から毎年開催している。今年3月には競技かるたを描いた漫画「ちはやふる」が実写映画化されるなど競技の人気が高まっており、24日の個人戦にも過去最多の1532人がエントリーした。
各校5人ずつ出場する団体戦には、膳所高(大津市)、西京高(京都市)など44都道府県の代表55校と上海日本人学校が出場。選手は、札を取るたびに「ナイス」と仲間に声を掛けて励まし合った。
膳所高は3位に入り、主将の1年原あかりさん(16)は「準決勝で自分が1枚差で負けたのがチームの負けになった。悔しかったが、最後に勝って3位に入れてよかった」と話した。優勝は暁星高(東京都)、西京高は予選トーナメントで敗退した。
【 2016年07月23日 23時30分 】