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「ちはやふる」人気、最多1532人参加 大津「かるた甲子園」個人戦
かるたの甲子園と呼ばれる「全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会」(全日本かるた協会など主催)の個人戦が24日、大津市神宮町の近江神宮などで開かれた。高校生の競技かるたを描いた少女漫画「ちはやふる」の影響で近年人気が高まり、全国から過去最高の1532人が参加し熱戦を繰り広げた。
近江神宮は百人一首の巻頭歌を詠んだ天智天皇をまつっており、「かるたの聖地」として知られる。同漫画が原作で今年公開された映画「ちはやふる」でもロケ地として使用された。23日には団体戦が行われ、暁星高(東京)が9年連続11回目の優勝。県勢では膳所高が3位に入り、団体戦を盛り上げた。
個人戦はA級(四段以上)・B級(三・二段)・C級(初段)・D級(無段)の4グループに分かれ、近江神宮内の近江勧学館など同市内6会場でトーナメント形式で行われた。
選手たちは百人一首が書かれた計50枚の札を前に、正座で対戦相手と向かい合う。真剣なまなざしで札の位置を暗記し、歌を詠む声が会場に響くと目にもとまらぬ早さで札を奪い合っていた。
A級の入賞者は次の通り(敬称略)。
優勝=東友則(暁星高・東京)▽準優勝=平川彩波(香住丘高・福岡)▽3位=原あかり(膳所高・滋賀)、吉岡宙輝(白鴎高・東京)。