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第34話 魔法と毒と記憶と
「半ば覚悟してたけど……また面倒なことになりそうだね」
「いいじゃない、何か損があるわけでもないんだし。まあ、確かに騒がれるのはいい気分じゃないけど」
ここはウォルカの町。
帰還してから一目散に宿に戻った僕らは、ターニャちゃんに頼んで面会も何もかも謝絶にしてもらって、部屋に閉じこもっていた。
……しばらく、外に出たくない。
クエストの報告があるから、依頼の期限内……明後日までには、一度ギルドに顔出して、証明用のコボルドの手首を提出しなきゃいけないけど。
けどまあ、今、現在進行形で超大騒ぎになってるギルドに行くよりは、多少マシな状態になるのを待った方がいいだろう。と思いたい。といいな。
そもそも今は、ギルドもてんてこ舞いで、相手してもらえるかどうか怪しいし。
そんなわけで今僕らは、部屋に戻って、何時間もぶっ続けで戦線で戦うこととなった疲れをゆっくりと癒している所である。
☆☆☆
激戦を潜り抜け、ウォルカの町に帰った僕らは、前の『ナーガ』の一件が笑えるくらいの大騒ぎに巻き込まれることになった。
まあ、帰り着くまでに起こった事態が事態なので、無理もない。
それに、馬車のいくつかの荷台に、『エクシードホッパー』の骸が、状態のいいものを選んでいくつかくくりつけられてお持ち帰りされてたんだから当然だ。
それを見た町の人達は、何事かと、何か大規模な討伐隊でも出たんだろうかと、道の端でざわざわと話していた。
そしてその途中、自画自賛だけど防衛の中心戦力だった僕(黒ずくめ)は、終始先頭車両に乗ってたので、途中ですれ違ったそれなりの数の冒険者に目撃されてるだろう。
そのためと、単純にエルクがかなり疲れてたっていうのもあって、僕とエルクは、ウォルカの町に帰還し、すぐに宿屋に戻って引きこもった。
スウラさんは小隊長として、この一件に関する報告が色々とあるから、その対応に回っている。そういう話を聴いたわけじゃないけど、そうなるだろうと本人が言ってた。
流通制限品の『ブラッドメイプル』の密輸が発覚した上、今回の土砂崩れで『真紅の森』周辺の生態系が大幅に変わった可能性がある。それらを軍やギルドに報告しなきゃいけないし、今後さらに調査・捜査が必要になる可能性もある。管理職って大変そうだな。
あの不良冒険者2人は、町に戻ってからは、一目散に宿に戻って引きこもったらしい。
ケガこそしたものの、別にそこまで大怪我ってわけでもないし、治療してしっかり休めば大丈夫なレベルだけど、身体的な傷よりも、精神的なショックの方が問題なんだろう。
警備隊の女性兵士の人達や、スウラさんにすらちょっかいを出そうとしたあの傲慢さは鳴りを潜め、部屋の中で震えてるそうだ。
まあ、Dランクの彼らが、BやらAの群れに出くわして、結構な絶体絶命の状況に追い込まれたんだから、無理もない。
一旦落ち着いてもらって、僕らともども、後日あらためて聴取を行うそうだ。
それに、これは部下の人たちが話してるのを偶然聞いたんだけど、スウラさんが僕らを気遣って、また後日にするように、担当の人に言ってくれたらしい。
そして最後に、不良2人に同行してたザリー。
その2人と違い、肉体的に疲れた様子ではあったけど、さほど精神的にこたえたようすは見られなかった。後日あらためて聴取するっていう説明だけ聞くと、最後まであの軽い感じのまま、普通に歩いて帰っていった。
結果的に助かってるとはいえ、スウラさんの部下の人達でも、けっこう精神的ダメージくらってたあの状況で、平然としてるあたり、
そして、スウラさんにも全く気付かれないレベルの隠密能力や、エクシード2匹となら戦えるとか言ってた――真贋はわかんないけど――戦闘力からしても、やっぱりあいつ、只者じゃない気がする。
姿までは確認しなかったけど、匂いとかからしても、あの朝潜んでたのって、絶対ザリーだったしなあ……。
覗きとか乱暴が目的じゃなかったみたいだったから見逃したけど、よく考えてみたらそっちの方がよっぽど得体が知れないし。何をこそこそ嗅ぎ回ってたんだろう?
気になったけど、考えても答えが出そうに無いので、ひとまず忘れることにした。
☆☆☆
そんなわけで、今、僕とエルクは、宿の部屋で、ゆっくりと休んでいる。
僕は今、ベッドに腰掛けて『ネクロノミコン』片手にアルバにエサをやっている。
本のページに、肩の上でアルバが食べてる『エクシードホッパー亜種』の焼肉がこぼれないように気をつけながら、ぱらぱらと読んでいく。
アルバは、あの深緑バッタの肉がよほど気に入ってくれたらしく、美味しそうに食べている。
しかも意外とグルメなのか、燃えてない部分よりも、火を通してレアくらいに焼いた方がいいらしい。生のまま差し出すと、ちょっと物足りなそうにするのだ。
なので、おかわりの催促があったら、僕が魔術で火を起こして軽く炙ってあげていた。
……いたんだけど、今は……
すると、部屋の真ん中のテーブルについて、武器の手入れをしているエルクが、
「ねえ、もう結構暗くなってきたけど、本読むには明かりが足りないんじゃない?」
「? そうかな? 僕は別に平気だけど」
「今そうでも、目、悪くするわよ? 暗い所で無理して本読んだら」
まあ確かに、普通の人には、ちょっと本の文字が読みづらい暗さになってきたかも。
それに今、エルクは武器の手入れ……具体的には、例の『ダガー』を砥いでる所だ。
刃物である以上、扱いには気をつけなきゃいけないし、そうなると、きっちりよく見えた方がいいだろう。手元が狂ったりしてケガでもされたらことだ。
ちなみにこの『ダガー』は、砥ぎに使う砥石もちょっと特殊なものが要るんだけど、ノエル姉さんに相談したら何とかなった。
ちょっと割高だったけど、まあ、買えない額じゃなかったし。
そして、それ以来時間を見つけてエルクは『ダガー』を砥いでるわけだけど、その甲斐あってか、少しずつ、水晶の刀身はその本来の輝きを取り戻してきたように見える。
そんながんばってるエルクの手に傷なんかついて欲しくないので、とりあえず、前もって買っておいたろうそく(1ダース箱入り)を出す。
そして、それを3本出して、3本ろうそくを立てられる燭台に立てる。
コレ、魔法で作られた『照明用』のろうそくらしく、普通より明るい代物。けどさすがに1本じゃ裸電球1個くらいの明るさしかないので、3本使うことにしてる。
すると、僕が魔術でそのろうそくに火をつけようとした所で、僕の肩にとまってたアルバが、唐突に羽ばたいて飛んだ。
そのまま燭台に近づき、羽音を響かせずに滞空している。
何をするのか、と見ている僕とエルクの目の前で、アルバは、その足の爪の先を、ろうそくの火をつける部分に近づけた。
そこで、僕がようやくアルバが何をするつもりなのか理解した……次の瞬間、
――ボゥッ、と、
爪の先から極小の炎が出て、ろうそくに火をともした。
「おー、上手い上手い、やっぱりもう使いこなしてるじゃん、すごいねーアルバ」
「……? ……!? !!?」
見るとエルクは、砥ぎの最中のダガーを手に持ったまま、信じられないものを見たような目をして硬直していた。
おーい? 刃物手に持ったままボーっとしてると危ないよー?
……あ、そっか。エルクにまだ言ってなかったっけ、アルバのこと。
なんかアルバ、どうやら、僕が魔術で火を起こすの見てて、どうも、やり方を覚えたらしい。
僕の場合、手に火の魔力をこめて高熱にすれば、近づけるだけでろうそくに火がつく。
けど、さっきは(パチンッ!)と、
こんな風に、炎の魔力をこめた指パッチンで、着火力の高い火花を散らして、ろうそくやたき火に火をつける。
イメージしやすいしカッコいいから、気分次第でこうやるんだ、僕。
そして、それを指先にともしたまま、維持したりも出来る。
さっきから、アルバに上げるバッタ肉を焼いてたのも、このやり方だ。
その一連の流れを見てたアルバは、どうやら、僕のその『着火魔法(我流)』を、見て覚えたらしい。
指パッチンこそ無いものの、火力も申し分無しの炎を発生させ、今では、僕からバッタ肉を受け取ると、自分で焼いて食べてるくらいだ。
最初の方、着火力の調節間違えて、何度か焦がしてたけど。
……と、説明したものの、なぜかエルクは納得してはくれずに、
「……いや、ありえないでしょそんなの。普通に考えて」
「そう言われても……まあ、そのくらい頭いいってことなんじゃない? 僕らの言葉、普通に理解してるっぽいし」
「それがそもそもおかしいのよ……。そんな知能が高い魔物なんて、相当レベルが高いラインにしかいないはずだし……そもそも、簡単な魔法だからって、見ただけで覚えるなんて人間でもできないわよ。ましてやそいつ、生後2日経ってないでしょ?」
……そう言われれば、そうか。
いくら簡単だからって、数回見ただけでその魔法コピーできたりしたら……魔術師目指してる人が、高名なそれに弟子入り、なんてこともなくなるだろうし……。
アルバってまだ生まれて間もないんだよな……僕の目の前で卵から孵ったんだし。
よく考えたら、言語そのものにも、それこそ、人間の言語どころか魔物同士のコミュニケーションにすらろくに触れたことが無いはずなのに、なんで僕ら人間の言葉が、そして会話の内容が全部わかるんだろう?
母国語以外ろくに知らない日本人に、いきなりロシア語で超専門的な話題を話しかけて、そしたらロシア語で完璧な返答が返ってきたみたいなもんじゃないか。
そもそも、このアルバがどんな魔物なのかってことすら、僕ら知らないんだよね……。スウラさんも、ザリーも知らなかったみたいだし。
魔力を持つものを好んで食べるっていう、この特異な性質といい、今度、どうにかして調べてみる必要があるかも。
「うーん……どうなんだろうね、お前」
――ぴーっ?
首をかしげる僕。
まねして(?)首をかしげるアルバ。……ますますフクロウっぽい。
「……仲いいわね、あんたら」
そりゃどうも。
――ぴーっ!
☆☆☆
「デタラメで思い出したんだけど」
何で思い出してんだ、とはあえて聞かない。
「こないだ、訓練中に見せてもらったときも思ったんだけど、あんた、ホントに色々使えるわよね? 闇魔力はともかく、フェロモンとか……魔物も真っ青よ?」
「いや、そこまで言わなくても……あれちゃんと、種も仕掛けもあるんだからさ」
「え、そうなの? あんたが魔力で作り出してんでしょ?」
「そうだけど……」
厳密には、その前のプロセス……っていうか、『きっかけ』とでも呼ぶべきものが存在するわけで。そう言われると、話したことなかったけど。
僕も一応それに該当する『夢魔族』。
その固有能力の中に、『魅了』というものが存在する。
夢魔が持つ性質である『吸精』。その補助になる力。
男を誘惑して思い通りにするための……催眠術みたいな能力だ。
ただ、完全に魔力に依存した能力、ってわけじゃないけど。
ちょうど、生物が発する『性フェロモン』……子孫を残すために異性を誘惑する、そのフェロモンに似た力だ。そこに、魔力を混ぜ込んだみたいな感じの。
僕の『マジックフェロモン』は、純粋っていうか本物の『フェロモン』じゃなく(っていうか人間にあるのか知らん)、それに似た力を持つ『魅了』の能力を使って作った、擬似的な魔法だ。夢魔である以上、僕も『持って』はいる能力だから。
と言っても、例に漏れず使えないんだけど。何だかんだで『魔力制御』が求められる能力ですので。
しかし死蔵しておくには惜しい能力なので、『エレメンタルブラッド』を最大限利用して、体内の分泌物質やら何やらと色々して、僕でも使える形にしたわけだ。
だからアレ正確には『フェロモン』でなく『フェロモンっぽい魔法』なのである。
最初に完成した『マジックフェロモン・魅了』でコツをつかんでからは、『威嚇』『警報』『集合』『挑発』などなど、様々な種類のフェロモンを開発し、実践した。
人体実験には、母さんと一緒に行った盗賊退治で捕えた盗賊をその場で利用した。微調整なんかもその時に済ませたので、完成度は結構高いものに仕上がっている。
そんなことをエルクに説明したら、感心しながら、ふと思いついたように、
「あのさ、あんた、体内でそんな物質とか作れるのよね? 魔力との混合とはいえ」
「うん。僕の身体強化魔法、詳しくは教えらんないけど、結構直接バイタルやら何やらに関わってくるから、そういう細かいコントロールも効くんだよ」
「だったらあんた……体内で毒とかも作れるの?」
「毒?」
と、
エルクの、おそらくは何気ない疑問というか、好奇心から来た質問だったんであろうそのセリフに……僕の頭の中で、何かが引っかかった。
エルクの疑問としては、『フェロモンなんてわけのわからない物質作れるなら、弱いものなら毒だって作れそうよね』ということだった。
魔物相手に、殺虫剤や殺鼠剤みたいにして使えるかも、と。
いや、別にその疑問自体には、別におかしい所は無い。
確かに僕なら……『エレメンタルブラッド』の生体機能コントロールを使えば、体内の物質から毒性の物質を作ることも……できないことも無いかも知れない。
魔粒子が細胞レベルで存在してる僕の体は、普通なら人の意識が及ばないレベルで、細かく自分の体の機能を『コントロール』できる。体内にある、普通なら除去される運命にある毒性の物質を集めて、攻撃に使えれば……
それに、そこに色々と足して改良してもいい。老廃物なんかを上手く使えば、硫黄とかも調達できるし……魔力で補填すれば、結構使い物になるものが出来るかも。
けど、
それはいいけど……何か、頭の中に引っかかる。
「……毒……か」
「? やっぱり無理?」
「いや、出来ると思う……けど……」
「けど?」
「その発想……僕、自分でも前に考えたことあるような気が……?」
何だろう、デジャヴに似た感覚だ。
体内の物質から毒を作って使う、っていう発想、僕、前にもしたような気がする。
僕って基本、他人が引いちゃうような事柄でも、自分が面白そうだと思ったら嬉々として研究してみる人間だ。毒手とか毒霧とか、毒を使った戦いなんて、すごく面白そうだし、応用利きそう。まさにその『面白い』部類に入る事柄だと思う。
というか、ちょっと考えれば思いつきそうな事柄だよな……10年以上も修行してきて、何で僕それ思いつかなかったんだろう?
いや、そもそも僕は……本当に『思いつかなかった』のか?
実はすでに『思いついてた』のに、忘れてただけなんじゃないか?
何か知らないけど、そう思えるような感覚が、エルクに『毒』を指摘されてから、頭の中にぐるぐる回ってる。何でだ……?
ホントに何だろう、このモヤモヤした感じ? ただ単に『忘れてた』わけじゃないような……?
「ねえ、ミナトどうしたのよ? さっきからボーっとしちゃって……できないんならそれでも構わないのよ? 別に、ちょっと聞いてみただけなんだし」
「え? あ、いや、そういうわけじゃないんだけど……ごめん、ちょっと何か考え込んでた。色々気になって」
「ふーん、そう」
「毒は、そうだな……研究してみるよ。色々応用利きそうな魔法になりそうだと思うし」
「そう。でも無理しないでね、自分でも制御できなくなっちゃったりしたら、本末転倒だし。困るでしょ?」
「そうだね。自分の毒で自分が体調崩しちゃったりしたら笑えないし」
「それもあるけど……あんたに限らず、私も困るでしょ?」
ああまあ、仲間がそんな、制御不能の毒人間になったりして、もしあたりに毒撒き散らして攻撃するようなことになったら、そりゃ困るよなあ。研究は慎重にしないと。
と、思ったら、
エルクは『いや、それもあるけど……』とつぶやいた後、なぜか顔を赤くして……今日も魅力的なジト目でこっちをちらりと見る。
「……だって、その……そうじゃない。もしあんたが何でもなくても、触れるもの皆に毒が伝染るような体になっちゃったら……」
そして、なぜかちょっと顔を赤くして立ち上がり、部屋を横切ってベッドに座ると……ベッドメイクされたばかりでさわり心地のいいシーツをぽんぽん、と叩いて、
「ほら、その……困るじゃない? あんたも私も。主に……夜、ここで」
「あー、えっと、そのー……」
確かに……そんなんなったら、まあ……そこでのコミュニケーションにも、たしかに不都合が生じると言うか、実質不可能になりかねないと言うか……
僕も、欲求的にも精神的にももちろんつらいし……ん? エルクもつらい?
「やっ、ば……か、勘違いするんじゃないわよ!? その……それであんたが気負っちゃったりしたら、私としても寝覚めが悪いっていうか、そんないやらしいとか色気のある意味は全然なくてその……あ、あくまで私は、仲間として、ね!?」
……あれ、まずいぞ?
この展開は……何ていうか、数週間前の『ナーガ』の日を思い出す。
あの時もこんな感じに、エルクがちょっと赤くなって、その次にムキになって、そしてその後……
「あ……あんたのこと心配してちょっと怖くなったとか、あんたとの間に距離が出来ちゃいそうでさびしいとか、そういうこと考えたわけじゃないんだから(がくっ)ねっ……って言い終わる前に何で崩れ落ちてんのよあんたは!?」
に、2週間ぶりに来た……エルクの必殺コンボ(無自覚)……!
「え、エルク……学習してよ……」
「いや、あんたこそ慣れなさいよ!? あんたと私、何回ベッドの上でその……ごにょごにょ……だと思ってんのよ!? 今更何がそんな崩れ落ちるほどの……」
いや、ごもっとも。
しかし、脳にガツンと来るこの衝撃は、僕の脳がそもそも好みの女の子の好みの仕草にはそうなるように出来てるのか、2週間前よりもずっと距離の縮まった今でも、あの時と大差ないものだった。慣れられるものじゃないんじゃないか、コレ。
大蛇の突撃より、巨大バッタの風魔法より、盗賊の毒より強烈に効く。マジで。
もしこのツンデレ台詞に攻撃力があったら、僕は多分5、6回死んでる
嬉しいわ、ドキッとするわ、かわいいわで……もう何か余裕ない感じの僕だけど、幸い今回は気絶はせずに済んだのはとりあえずよかった……
「……っ! もう……っ、これだからこのバカ、時々ホントに心配になるんだからぁ……あ、違っ、嘘嘘! 今の嘘よ! 私別に…………はっ!?」
「……ゴフっ」
あー、そうですか、今回も気絶ですか。
わかりやすく『しまった!?』と書いてあるエルクの顔と、その向こうに見えるアルバの、生後36時間ながらみごとな『何だこのバカップル?』な目(?)を見つつ、やっぱり僕は意識を保てなかった。もうパターンだ。
女の子との接し方とか、夜のアレに対する耐性と……『萌え』とか『タイプ』に対する耐性って……別なのかな? 何か、いつまでたっても慣れられる気がしないよ。
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