クラウドファンディングはもっと気軽に使っていいんじゃないか論争が巻き起こっていた。
それこそ個人のMacBook購入や旅行に使ってもいいじゃない?という意見から、反対意見まで、最終的には家入氏やイケダハヤト氏など大物まで入り乱れての大論争。
事の顛末は引用先をご覧頂きたい。
個人的にはお二方に概ね同意できる部分が多い。
それに対し、家入氏が言うインターネットは自由であるべき、という意見も正しいように感じる。
クラウドファンディングとはこうあるべき、起業とはこうあるべき、なんて「あるべき論」が、その手段の可能性を狭めるというのは、歴史を見ても明らかなんだよな。高尚なものに仕立てたいのかも知れないが、それでは一部の人しか恩恵を受けられないものになってしまう、それはインターネット的では無い
— 家入一真 @CAMPFIRE (@hbkr) 2016年7月25日
また、一番最初の記事についたブコメのスター上位の意見を見ても、同意できる部分は多分にある。
クラウドファンディングを汚すのはマジで止めて欲しい - Outward Matrix
家入さんがCAMPFIREはカジュアルに使ってくれという方針っぽいので、CAMPFIREはもうクラウドファンディングの世界から分断されれば良いと思った。
2016/07/25 16:45
もっとストレートな意見でスターを集めていた意見には以下の様なものもある。
クラウドファンディングを汚すのはマジで止めて欲しい - Outward Matrix
サービス提供側が許可してるなら別に崇高な理念とか無くてもいいのでは。出資者に何らかの対価はあるのだし。もしそれで簡単にお金が集まるのならそれこそすごいイノベーションだと思う
2016/07/25 19:07
この話題自体、出遅れも出遅れ、二周目くらいかと思うので少し違った目線で本件について言及してみたい。
- クラウドファンディング(本件においてはCAMPFIRE)はプロジェクトオーナーの売名行為、セルフブランディングに使われている。
- そして、その行為自体が彼らのビジネスと密接に関わっている。
- 彼らの言説にはマッチポンプが目立つ。
- 彼らのビジネスは、MLM、宗教的要素から説明がつく部分がある
※4.はあくまで類似点が見られるというだけであり、同一のものみなしているものではない。
本記事においては、「正しいクラウドファンディングの形が何であるか?」については基本的には触れない。
クラウドファンディングを使ったセルフブランディング
極端な例がこれだ。
「クラウドファンディングを汚さないで欲しい」の記事が出た翌日に、家入氏の意見に呼応するかのようなプロジェクトだ。
ザクッといえば、お財布を落としたから、渡航費を捻出したい。というプロジェクト。
詳細は上記ページのご確認を。
結果は半認知程度で即時成立!
だが支援者を見てみるとお友達だらけ。
※引用:Campfire(ID、サムネ、不適切表現など一部加工)
これは自身の意見やポジションをプロジェクトという形式にしただけであり、お仲間が賛同の投げ銭をしたようにしか見受けられない。カジュアルに使ってもいいとされるCAMPFIREであれば一切問題ないのだろう。
少なくともプロジェクトオーナーの彼は、家入氏の意志や発言に呼応する形で、行動で同意を示したのであろう。このフットワークの軽さはすごい。
このプロジェクトが成立する事は、ある意味勝利宣言も兼ねているのではないだろうか。
もう少し掘り下げてみよう。
クラウドファンディングを使ったマッチポンプとビジネスモデル
一部のブログサロン参加者らは、炎上や過激な発言で注目を集め、そこからAdSense、アフィリエイト以外の一般的な広告モデルとは少し異なった落とし込み先を用意している。
彼らのネットワーク内(ブログサロン内など)でポジションを高めることに一定のメリットがあると考えられる。その集金システムの幾つかが、CAMPFIREであり、ブログカレッジなどのオンラインサロン、有料NOTE、BASEなどで展開されている。
この集金モデルをある一定のボリュームで成り立たせるには、第二・第三の八木氏を目指す必要がある。
目立てば目立つほど、一定の地位が確立され、彼らのサロン加入者は増え、有料NOTEやBASEなどで販売されている無形のコンサルなどは売れる可能性が高まる。(そして、CAMPFIREの代表は家入氏であるし、BASEも創業者であったはずだ。家入氏がCAMPFIREの利用者である彼らを擁護するのも当然のことでもある。)
このビジネスにおいて、新参者はその登竜門としてブログサロンへの入会やCampfireでの賛同者として加わっていく必要がある。(まさか強制はしていないと思うが、彼らに名を売るなら投げ銭したり、サロン加入が手っ取り早いという意味で。)
さらに言えば、彼らのイズムに添えない人は、そのコミュニティの中で地位を確立できないのではないかと想像している。
(あくまで想像。これは。ブログサロンに参加したことがないので、もし過去に参加していて、退会した方などはご意見いただければと思う)
美しいピラミッドの出来上がりだ。
クラウドファンディングを汚すのはマジで止めて欲しい - Outward Matrix
言いたい事はよく分かるんだけど、家入が手を出した時点でもう穢されているんだよね。だからこいつが蹂躙しても大差無いかと。家入一派はマジ日本の敵。滅んで欲しい
2016/07/25 21:46
xevra氏の言う「もう穢されているんだよね」は確かに、と思わせるキレがあるコメントだと改めて本記事を書きながら実感した。
さすがに日本の敵だとまでは思わないが。
その他のクラウドファンディング業者や出資希望者は迷惑しているかもしれない。
『投げ銭を受けるのがクラウドファンディング』という認知が世間に広まってしまっては、『自分たちが世に打ち出そうとしていた受け取られ方とは異なる』という意見が出るかもしれないし、その他の出資希望者も『投げ銭を受けたい人たちと同じように見られてはビジネスの成否に関わるから止めておこう』となることも考えられなくもない。
故にクラウドファンディングの使い方として、近しい業態の人達から異論が出ることはなんとなく理解できる。
そうでなくともクラウドファンディングは玉石混交な印象を持っている人が多いのではないだろうか。(念のため:私は出資したことも、出資希望者として応募したこともないので完全な印象論ではある。)
結論
個人的には、彼らのコミュニティサロンビジネスにいい悪いも無いと思う。
一つのビジネスの形だし。事実、彼らのブログサロンなどにも少なくない人数が参加している。
そして、人と人の繋がりはビジネスにおいて肝要だ。彼らのコミュニティに加わることで単純に幸せに近づける人もいるかもしれない。
ただ、新参者がそのモデルで突き進み、のし上がり、一定のポジションを得るには『派手な言説で、群衆の注目を引き、自身の小さなピラミッドを作り、育てていく必要がある』ことは間違いない。
そのコミュニティでの活躍に自信があり、世間的にも自身の名を彼らのように広めていきたいと考える方々は、自由にすればいいと思う。
好みの問題だ。
話をクラウドファンディングに戻そう。
クラウド(群衆)ファンディング(財政的支援)の名を借りつつ、彼らは初速をお仲間内で盛り上げ、自身たちの言説の正しさを仲間内に知らしめたり、新規ファンの醸成を試みているように見受けられる。(じっくり見ていないが、みやも氏のリバ邸の募集もそのような初速の動きが見られる)
※先般のクラウドファンディングのパトロンとかなり同じ面々が……。
彼らのこのビジネスモデルの場合、どこまで行っても新規の人たちを集め続ける必要がある。
そして、その集客の手法の一つとしてクラウドファンディングは最適だ。
ある程度賛同者が集まった状態を仲間内で演出し、世間の注目を集めることで、新規のファンを獲得する可能性が高まる。
そして旅行や自由な生き方を謳歌しているお金も集められる。と印象づけることが出来る。実情は友人、グループ内からのお金の回し合いのようにも見える。
街頭でのビラ配りや募金活動、喫茶店での胡散臭いマルチの勧誘などより、よっぽど効率がいい。
本記事タイトルにもあるマッチポンプだが、
- 話題作り(ブログPVやサロン参加人数、クラウドファンディングの出資者の多さ)
- みんなで自由なライフスタイルを享受しよう(私たちの輪に入ろう)
- 批判?あるよねー?? それリーマンの妬みだから!
1,2がマッチで、3がポンプの役割。
1〜3が組み合わさることで、自分たちの輪に加入させる強いモチベーションの源泉となる。(1〜3は、都内ルノアールなどの喫茶店でよく聞こえて来ません??若手のサラリーマンや学生を必死にくどく手法に酷似している。)
※図は、MLMに対するイメージ画像。いらすとやより。
これがクラウドファンディングを活用した、彼らのビジネスモデルへのマッチポンプだとする根拠であり、MLMや情報商材系と「彼らのビジネスが似通っている」根拠である。
ここまで露骨ではなくても、一部のプロブロガーでは「あなたも私のようになれる!」という風に見せつけて、ブログサロンを運営して、勧誘している人たちが同じように見えてしまうのは、、、はたして私だけでしょうか?
イケダハヤトさんのメディアラボ(ブログ塾サロン)、八木仁平のブログカレッジのようにです。
基本的には同意なのだが、やはり価格差は大きいと思う。
30万円以上の高額情報商材は問題が大きいが、価格が月額5000円程度のオンラインサロンはAdSenseやアフィリエイトで十分ペイする可能性が高く、価格帯としては良心的に思われる。
もちろん彼らのコミュニティは、『宗教でいうお布施』や『MLMでいう販売商品』が無く、明確に異なる。人と人の繋がり、人との関係値だけが結び付きの原点のため、宗教やMLMほど、直接的なお金による関係値は薄いと思われる。(サロン入会費は別として)
言えることとしては、あくまで類似点が多いということだけにとどまる。
ただ、初期投資としての金額差はあれど、更に稼ごうと思った場合、有料の無形コンテンツ販売を行う(ある意味で親になる)必要性が高い点は“きよねこ氏”のいう「同じく見える」という意見も正しいとはいえる。
MLMや宗教ビジネスに類似点がみられるが故に、彼らに違和感を感じたり、嫌悪感を抱く人も多いのではなかろうか。
反対にハマる人は強烈にハマる。
むろん無形のコンサルやコンテンツなどの情報販売は、販売価格が適正であり、購入者と販売者が納得済みであれば、一切問題ない。
彼らのコミュニティのおかげで仲間や居場所ができた人もいるだろう。そのコミュニティにいるだけで幸せという方々に関しては、本記事で言及していることは一切該当しないし、非難するつもりもない。
そして、大多数の参加者はこのようなネットワーク的な要素を微塵も意識していない可能性があり、参加者全てを同一にみなすことはしていない。
ただ、ピラミッドの上位にいる彼らと同じくなろうとするのであれば、別だ。同じ道をたどる必要性が出てくる。
また、彼らの集客の一つの手として炎上が一定量寄与していることは間違いない。
「炎上にビジネス的なメリットはない」という人もいるが、それは大きな間違いで『強固なファンビジネスとSEO』の視点からは間違いなくメリットがある。そして参加している人たちの全てではないと思うが、意図的な炎上を狙った話題を演出しようとしている人たちも目につく(天然ナチュラルな意見で火が付いてしまう人もいるが)。話が逸れ過ぎるので機会があれば『炎上とビジネスの関わり』については、またの機会に書いてみたい。
最後に
ああ、やっと自分の中で腑に落ちた。
— やぎぺー(八木仁平) (@yagijimpei) 2016年2月26日
批判は必要。けど批判できる人は世の中にいくらでもあふれてる。
肯定して背中を押すことは責任を求められやすいから難しい。
だからこそ肯定力のある人が好きだし、近くに居たいなと感じる。
この意見は、ぱっと見た時に「確かに!素敵だ!!」と感じた。
ただ、今回のクラウドファンディングの件を深掘りしてみた時、マッチポンプであったりポジショントークの色を強く感じてしまった。
本件には八木氏は関わっていないと思われるが、彼のサロン参加者の一部は彼と同じような行動を追っていきつつあるように感じる。
付利意雷布亜(ふりいらいふぁあ)氏が言及していた「ダークサイド」は徐々に広がりを見せているのが現実だと思われる。
この先、八木氏自身がどのようなスタイルに変容していくのかは興味深い。
付利意雷布亜(ふりいらいふぁあ)氏の記事に掲載されていた八木氏の発言を引用してみたい。
他人の意見に対する反応は大きく分けて3つある。
— やぎぺー(八木仁平) (@yagijimpei) 2016年3月31日
批判的、肯定的、もしくは無関心。
批判的な視点を持っている人は世の中に溢れていて、とっくに供給過多だ。
逆に肯定的な視点で背中を押してあげられる人は足りていない。そこら中で求められてる。
超ブルーオーシャンだと思うな。
この一つのツイートだけを抜き出して言及するのは公平でないようにも思われるが、彼のビジネスモデルを前提とすると微妙な発言に思える。ブルーオーシャン市場へ向けて教祖たる自身がビジネスを組み立てていくという宣言にも見えてしまう。
イケダハヤト氏=高知に移住し先鋭化?
八木氏=キャンピングカー生活し先鋭化??
八木氏のサロンに加入していた人たち=同じ道をたどる???
八木氏は、ビジネスモデルも関わっているので、イケダハヤト氏に近いスタイルになっていきそうに感じている。そして、八木氏のサロン加入者の一部は、八木氏のスタイルを追いかけ、更には越えようと何らかのアクションを行っていくことだろう。
以下、デイトレオンリー投資家k氏の記事では、起業家は自身でお金集めするのでは?というのが主体の意見のように見受けた。
出資者と応募者が納得ずくであれば問題ないとする意見も同意できる。
ただ、彼らクラウドファンディングのプロジェクトオーナーには少し違った目的があり、人々の注目を集めるメリットがあるのではないかとの結論に至った。
故にクラウドファンディングを手軽に使いたいし、炎上も厭わない、そしてお仲間の炎上には素早い共同体としてのフォローが入る。全ては一連の経済圏の上に乗っかっている。
少なくとも家入氏の今回のツイートによるフォローは、本人がどのような意志を持っていたとしても、ポジショントークだとみなされても致し方無いだろう。
以上!
本記事は、私自身が斜に構えて穿った見方をする人間だからかもしれない。
- 知らずにいれば幸せなこともあるかもしれない。
- 信じるものは救われる。
そう思うところもある。そしてよく出来たモデルでもあると感心する。
レッテル貼りだと言われてしまうかも知れないが、「彼らのビジネスは宗教やMLM的要素をはらむ。そして、彼らの行動原理・発言の多くはそれらをもってして、かなり説明が付くのではないか?」というのが本記事の主題であり、入り口をクラウドファンディング論争からひも付けた。
本記事のタイトルは文字数の兼ね合いもあるので、
「体のよい売名行為に使われるクラウドファンディング〜マッチポンプとMLMや宗教的要素」
としているが、誤解無きよう記載すると、
「CAMPFIREは、創業者である家入氏の意思のもと、個人の売名行為に使うことも可能である。 また、ブログサロンビジネスは、参加者もサロンオーナー達と同じく、セルフブランディングを行い、同じような集金形態で活動することが儲けの源泉であり、MLMにおける親と子の関係に近しい部分があるのではないだろうか?(仮説) 彼らはWEBでの注目を集める活動やCAMPFIREを活用し、魅力的で優れたライフスタイルを提供できると喧伝するメリットがあり、自己演出(マッチポンプ)や集金モデルの一つとしてCAMPFIREやBASE、サロンを活用している可能性がある。」
というタイトルになる。
私のスタンスとしては、合法的な範囲であれば、参加するも主催するも、個人の自由だと思う。最終的な判断は、本記事を見た方、または彼らの経済圏に参加している人たち個々の意志が尊重されるべきである。
ただ、同じくクラウドファンディングと名付けられたサービス運営者の方々は頭が痛そうだ。彼らを止めるすべは無さそうに感じる。
私は少なくとも批判も反論も受け入れる姿勢である。ご意見ある場合はブコメやTwitterまでお気軽にどうぞ。
追記:
クラウドファンディングに関するより詳しい顛末や賛成派・反対派の分析と提言は以下の記事の方が参考になると思います…。